こんにちは、てつです。
私は就職氷河期時代にフリーターから公務員試験に合格。13年間都内某区役所で勤務し、最速で管理職選考に合格しました。
このブログでは、元公務員の私が、公務員時代の実体験をベースに、これから公務員試験に挑戦しようとする方・現役の公務員の方に向けて役立つ情報を発信しています。
今回の記事のテーマは、「公務員の海外旅行」
「公務員って海外旅行に行けるのかな…」
海外好きの人には気になるポイントですよね。
でも、たぶん大丈夫。
公務員は海外旅行に行きやすいです。
なぜなら、まとまった休みが取りやすいから。
海外旅行に行きずらい雰囲気もありません。
この記事では、公務員時代に何度も海外旅行に行った経験のある私が、公務員の海外旅行事情について語りたいと思います。
これから公務員を目指す方も、現役公務員の方も、海外旅行に行って思いっきり公務員ライフを楽しみましょう!
公務員は海外旅行に行ける?
公務員でも海外旅行は普通に行けます。
かくいう私も公務員時代、何度も海外旅行に行っていました。
私はアジア中心ですが、2年に1回は必ず海外旅行に行っていました。
中東に行ったこともありますね。
周りの職員でも行く人は行っていたので、海外旅行に行きずらい雰囲気は全くなかったですね。
家族旅行になると旅費の面でなかなか行けないということもあると思いますが…
独身ならなおさら、公務員は海外旅行しやすい職業だと思います。
本当に公務員が海外に行けるの?
と思う人もいるかもしれませんが、公務員は海外旅行で1番のハードル「まとまった休み」が取りやすいのがその要因です。
とはいえ、公務員も社会人…
「いつでも海外旅行に行ける」わけではありません。
そこで、公務員はいつ海外旅行に行けるのか…について、次に解説していきたいと思います。
公務員が海外旅行に行ける時期はいつ?
海外旅行に行くにはまとまった休みが必要です。
近隣国だと4日、東南アジアだと6日、欧米だと8日は欲しいところ…
公務員は一般企業と比べても、まとまった休みが取りやすいですが、休みが取れる時期は大体決まっています(もちろん部署にもよりますが…)。
ここでは、公務員が海外旅行に行くのに休みが取りやすい時期をご紹介します。
① 夏休み(夏季休暇)
公務員が海外旅行に行くのに最も休みが取りやすいのが夏です。
地方公務員の場合、夏季休暇として5日間休めることが多く、土日とつなげれば9連休も十分可能。
しかも、夏休みなら、連休をとって当たり前の雰囲気なので、職場への遠慮もほぼ不要です。
制度的にも職場への配慮の面でも、夏が海外旅行に行くのに最も適した時期と言えます。
さらに、公務員の夏季休暇は期間内なら7月でも9月でも取れるので、海外旅行の繁忙期を避けて、比較的安く行けるのもうれしいですね。
7月の海の日や9月のシルバーウィークにつなげる方法も全然アリです。
私はこの時期にしか海外旅行に行ったことはないですね。
シルバーウィークとつなげて最大11連休を取ったこともありました。
職場には「夏休みで海外に行ってきます」とだけ言えばいいので、気持ち的にもラクに行けて、海外を満喫していました。
公務員の夏季休暇については、以下の関連記事で詳しく解説しているので、気になる方は読んでみてください。
② 年末年始
年末年始も公務員にとってまとまった休みが取りやすい時期です。
公務員の年末年始休暇は決まっていて、12月29日から1月3日までの6連休。
土日がつながればもっと長くなります。
これだけの連休があれば海外旅行にも行けるでしょう。
ただし、最大の問題は、繁忙期であること。
予約が取りずらく、取れたとしても飛行機もホテルも高い時期です。
私はこの理由で冬に海外に行ったことはありませんが、旅費度外視であれば、海外旅行に行けるチャンスです。
③ 業務の閑散期
多くの公務員が海外旅行に行けるのは夏か冬かの2択になりますが、部署によっては業務の閑散期に行けるチャンスがあります。
部署によっては業務の性格上「ものすごく忙しい時期」と「かなりヒマな時期」があります。
この場合、業務の閑散期には、有休をつなげて海外旅行に行けます。
一方で、業務の繁忙期には全く休みが取れないという状況になりますが…
例えば、課税関係の部署であれば、年明けから夏のはじめ頃までが最繁忙期で、全く休みが取れないということも珍しくありません。
逆に、秋はかなり業務量が落ち着くので、有休をつなげて取る職員も多い印象です。
「最繁忙期を乗り切ったごほうび」みたいな感覚ですね。
こういった部署に配属されれば、遠慮なく有休を連続で取れるわけです。
【渡航申請】公務員が海外旅行に行く前に絶対に必要なこと
公務員が海外旅行に行くにあたり、休暇申請以外に、事前にしなければならない手続きがあります。
渡航申請
です。
自治体によって手続きの呼び名は異なりますが、公務員が海外旅行に行く旨を事前に届け出る手続きです。
このような手続きが必要な理由としては、
- 機密情報の漏洩を防ぐため
- 緊急時(災害等)の職員の所在確認のため
- 現地で不測の事態が発生した場合に備えるため
といったことが挙げられます。
いずれも、「全体の奉仕者」たる公務員ならではの理由ですね。
手続きの詳細は自治体によって異なりますが、届け出る内容としてはおおむね以下の点です。
- 渡航先の国
- 渡航期間
- 滞在先の宿泊場所
- 渡航目的
- 緊急連絡先
以上のような内容を所定の様式に記入し、上司の決裁をとって、人事課に提出するのが通常の流れです。
提出期日も自治体によって異なり、場合によっては1か月前の提出が必要な場合もあります。
自治体によって多少違いはありますし、国家公務員か地方公務員かによっても手続きはかなり異なります。
ご自身の所属の規程を事前によく確認しておきましょう。
公務員が海外旅行で気を付けるべきこと
海外旅行に行っても、公務員である以上、公務員であるという自覚を常に持つことが重要です。
本音で言えば、仕事のことなんか完全に忘れて満喫したいものですが…そうはいきません。
海外旅行に行くと、普段よりも心がオープンになり、公務員であることを忘れてしまいがち…
ある程度は仕方がありませんが、海外でも、最低限公務員として心得ておくべきことを解説します。
危険な場所には近づかない
海外ではいくら安全と言われている国でも、不測の事態は起こりえます。
トラブルに巻き込まれるとケガをしたり、最悪の場合、命の危険も伴います。
公務員の場合は特に、ひとたびニュースになると、世間からのバッシングを受けやすい立場です。
ニュースにならないよう、そしてなにより、自分の身を守るための行動をとりましょう。
具体的には以下の点に注意しましょう。
- ガイドブック等で「危険な場所」として挙げられている場所には行かない
- デモ運動などの集団には近づかない
- トラブルに巻き込まれそうになったら、すぐにその場から立ち去る(逃げる)
海外にいると、現地のテレビニュースを見ていても、正確な情報が入りにくいです。
何かおかしいと感じたら、ネットで検索するなどして、最新の情報を取得しましょう。
現地では細心の注意をする
日本にいる感覚のまま海外に行くと、思わぬトラブルに遭う可能性があります。
特に注意したいのは、スリ・ひったくりなどの盗難被害です。
パスポートを紛失してしまうと、再発行まで2週間以上かかる場合もあり、休暇中に帰国できないばかりか、帰国のメドさえ立たなくなります。
そうなると、職場に多大な迷惑がかかり、次回以降、海外旅行にかなり行きずらくなってしまいます。
自身の不注意でトラブルに遭わないよう、細心の注意を払って行動しましょう。
万が一、トラブルに巻き込まれた場合には、現地の警察や大使館に助けを求めるとともに、仕事への影響がありそうなら職場にも連絡しておきましょう。
私は住民窓口業務時代に、海外旅行中の住民から、「パスポートの再発行で戸籍謄本を取り寄せたい」という問合せをよく受けていました。
なので、自分が海外に行くときは、戸籍謄本をあらかじめ取って、必ず持って行っています。
職場との連絡はとれるようにしておく
海外に行くと、日本にいるときより連絡が取りずらくなります。
常に何かしらの連絡手段は確保しておくようにしましょう。
自分がトラブルに遭ったときはもちろんですが、公務員は災害等があったときに緊急に参集がかかる場合もあります。
もちろん海外から駆け付ける必要はありませんが、参集の可否や自身の安否を職場に報告する必要はあります。
電話だと災害時につながりにくくなったり、時差もあるので、メールやLINEなどで連絡できるようにしておくことをおすすめします。
また、日本のニュースもある程度チェックしたりして、完全に日本から遮断することのないようにしたほうがいいですね。
Yahoo Japanで構わないので、毎日チェックして、日本で何が起きているか把握しておきたいですね。
公務員が海外旅行に行くメリットとは?
気を付けることだけ気を付ければ、公務員にとって海外旅行はメリットが大きいです。
特にメンタル面でいいことばかりですね。
なので、個人的には、海外好きな方にはぜひ積極的に海外旅行に行ってほしいと思います。
公務員にとって、海外旅行に行くことのメリットを経験から語りたいと思います。
仕事のモチベーションが上がる
海外旅行は、普通の旅行と違って、格段に仕事のモチベーションを上げてくれるものです。
特に、海外旅行に行くまでの計画段階が1番の楽しみかもしれませんね。
海外旅行だといろんな楽しみがあって、考えることもたくさん。
それだけで仕事に精が出るというものです。
仕事中に考えてしまうこともあるかもしれませんが、仕事に影響しなければ、それも全然OKだと思います。
旅行前も後も、同僚とのコミュニケーションの話題にもなるので、いいことづくめですね。
ただ、あまり自慢しすぎないように注意が必要ですけどね。
思いっきりリフレッシュできる
普段は法令やルールでがんじがらめにされている公務員…
海外旅行はそんながんじがらめの状況から一気に開放してくれます。
日本とは違う景色、日本ではできない経験、日本人と全く違う考え方…
現実逃避して思いっきりリフレッシュできます!
ただ、その反動で、仕事に戻るのが憂鬱になってしまうこともあるので、帰国して1日はゆっくり休む時間が欲しいですね。
外国の公務員の仕事ぶりを見られる
これは職業病ですが、海外に行くと、結構現地の公務員の仕事ぶりが気になります。
空港の出入国審査官、公共交通機関の職員、警察官など
現地の公務員を見る機会は意外にあります。
その仕事ぶりを見ると、自分の職場や日本の公務員と比較してしまいますね。
法律や文化が違うので参考になることはあまりないですが、反面教師にできることはあるかも…
いろんな意味でカルチャーショックを受けることになるでしょう。
これも含めて海外旅行を楽しみましょう。
空港の入国審査で長蛇の列ができているのに、追加の窓口を開けようともせず、待たせて当然のように平然としている職員を見て、海外だな~と思いますね。
タバコ吸いながら救急車を運転している国もありましたね。
公務員も海外旅行に行こう!
以上、公務員の海外旅行事情について、元公務員の目線で語ってきました。
職種や配属先によって海外旅行のしやすさは違いますが、基本的には公務員でも普通に海外旅行に行くことができます。
海外旅行は、日常のいろんな縛りから一気に開放してくれる究極のリフレッシュ方法です。
普段は真面目にコツコツと仕事に取り組んでいる公務員の方こそ、ぜひ海外旅行に行きましょう!