こんにちは、てつです。
私は就職氷河期時代にフリーターから公務員試験に合格。13年間都内某区役所で勤務し、最速で管理職選考に合格しました。
このブログでは、元公務員の私が、公務員時代の実体験をベースに、これから公務員試験に挑戦しようとする方・現役の公務員の方に向けて役立つ情報を発信しています。
本記事では、資格スクール大手TACの公務員講座について解説していきたいと思います。
TACの公務員講座は、受験生の多様なニーズに対応しています。
だからこそ、
- どのコースを選べばいいのかわからない
- 各コースの違いがわからない
という方もいると思います。
そこで、TACの公務員講座について、元公務員であり公務員試験経験者でもある私が徹底分析。
特徴・カリキュラム内容・費用などについて、詳しく解説していきたいと思います。
公務員試験合格を目指して、TACの受講を考えている方の講座選びの参考にしていただければうれしいです。
TACってどんなスクール?
TACは公務員試験をはじめ、会計、法律、不動産、金融など、多彩なジャンルの資格試験対策講座を展開する大手資格スクールです。
全国に直営校を持つとともに、オンラインスクールも開講。
多くの受講生を抱え、多数の合格実績を誇っています。
公務員試験対策においても、職種・試験区分問わず、さまざまなニーズに応えるコースを設置。
大手ならではの充実したサポートも魅力で、多くの受験生を合格に導いており、信頼と実績のあるスクールです。
TAC|公務員講座の特徴は?
ここでは、TAC公務員講座の主な特徴についてご紹介していきます。
元公務員で公務員試験も経験した私が気づいたTACの特徴について、受講生目線で書いていきたいと思います。
私が感じたTACの特徴は以下の3点です。
- 担任講師から手厚い指導が受けられる
- 勉強スタイルに合わせて受講形式が選べる
- さまざまなフォロー制度が活用できる
それぞれ解説していきます。
担任講師から手厚い指導が受けられる
TAC公務員講座には担任講師制度があるので、受講生1人ひとりに合わせたきめ細かい指導・アドバイスを受けられる環境が整っています。
主なサポートとしては以下の3点です。
- ホームルーム
- 個別カウンセリング
- 面接指導・面接カード添削
ホームルームは定期的にオンラインで行われ、公務員試験に関する最新情報や心構えなどをテーマに、受講生に役立つ情報を得ることができます。
また、学習上の悩み・不安がある場合は、直接またはオンラインで個別に相談が可能。
面接対策でも個別にアドバイスがもらえるので、自分の強みを活かした面接対策ができるでしょう。
勉強スタイルに合わせて受講形式が選べる
受講生それぞれのスタイルに合わせて受講形式が選べるのは、大規模校TACの大きな特徴です。
ほとんどの講座が以下の3つの形式から受講形式を選べます。
- 教室+Web講座
- ビデオブース+Web講座
- Web通信講座
業界の主流はWeb形式に移っており、教室での生の授業が受けられるのは希少ですね。
教室授業に都合がつかなくても、Web動画で補完できるので安心です。
決まったスケジュールでの通学が難しく、自宅でのWeb受講に自信が持てない場合は、ビデオブース受講も可能。
講座によっては双方向型のオンラインライブ授業もあり、さまざまな受講形式から選べます。
さまざまなフォロー制度が活用できる
TAC公務員講座にはフォロー制度が充実しています。
- 内定者アドバイザー制度
ホームルーム、カウンセリング - 自習室の無料開放
空き教室の開放、教室情報検索 - 質問制度
質問コーナー、メール対応
TACなら内定者の数が多いので、目指す職種の内定者から直接話が聞けるチャンスも十分ありそう。
自宅学習に身が入らなければ自習室を活用して勉強するのも手ですね。
受講形式に関わらず、自習室は自由に使用できます。
ほかにも、Webやビデオブースでの振替受講や重複受講など、受講生に寄り添うサポートが充実。
TACのフォロー制度をフル活用して、合格を目指しましょう。
TAC|公務員講座で目指せる試験は?
TACの公務員講座は行政事務職の公務員試験に幅広く対応しています。
目指せる主な試験は以下のとおりです。
- 国家総合職⋯官庁職員(幹部候補)
- 国家一般職⋯官庁職員
- 国家専門職⋯国税専門官、財務専門官、労働基準監督官
- 裁判所一般職
- 地方上級⋯都道府県庁職員、市区町村役所職員
- 国立大学法人等
- 衆議院事務局一般職
- 参議院事務職総合職
TACの公務員講座では、総合職・一般職に加えて、対策が難しく出題科目が特殊な専門職についても対策できます。
各コースのカリキュラムやオプション、単科講座などをうまく組合せて、志望先に合うプランを検討しましょう。
TAC公務員講座|国家総合職コースの種類・カリキュラム・費用は?
「TAC・Wセミナー」ブランドで展開されている国家総合職コースをご紹介します。
本講座には単科講座もありますが、志望の試験区分に合わせてカリキュラムが構成されている「本科生」コースの受講をおすすめします。
本科生コースといっても、TACにはさまざまなコースがあります。
試験区分、受講期間、対象学年などによって選ぶコースが異なります。
主なコースを以下の表にまとめましたので、参考にしてください。
▼TAC公務員講座|主な国家総合職コース一覧▼
目標年 | コース | 対象 |
---|---|---|
2026年 | 法律区分+教養区分本科生 | 大学3年生〜 |
経済区分+教養区分本科生 | ||
政治国際人文区分+教養区分本科生 | ||
2年秋試験教養区分本科生 | 大学1年生〜 | |
2027年 | 2年法律区分+教養区分本科生 | 大学2年生〜 |
2年経済区分+教養区分本科生 | ||
2年政治国際人文区分+教養区分本科生 | ||
2025年 | 秋試験教養区分本科生 | 大学2年生〜 |
上記コースのほか、短期間の速習コースや一部対策をカットしたコースなどもあるため、コースの詳細はTAC公式サイトで確認してください。
では、主なコースについて、それぞれ解説します。
【大学3年生〜】法律区分/経済区分/政治国際人文区分+教養区分本科生
専門試験のある各区分と教養区分での合格を目指すオールインワンコースです。
対策ごとに、インプットとアウトプットができるカリキュラム構成で、国家総合職合格に必要な総合力を鍛えることができます。
基礎能力試験対策(教養科目)は各コース共通。
専門試験対策では、区分ごとに課される科目を徹底的にマスター。
2次対策もしっかりと行い、教養区分向けの対策も含まれています。
国家総合職本科生には本科生限定のオプションも充実。
教養区分対策をより強化したいなら「教養区分強化パック」がおすすめです。
併願を考えるなら「併願パック」もおすすめで、地方上級向けと外務専門職向けがあります。
コース名 | ・法律区分+教養区分本科生 ・経済区分+教養区分本科生 ・政治国際人文区分+教養区分本科生 |
---|---|
目指せる職種 | 国家総合職(法律区分/経済区分/政治国際人文区分/教養区分) |
対象 | 大学3年生〜 |
学習内容 | ・スタートアップ講義 ・基礎能力試験対策 ・専門試験対策 ・政策・総合論文対策 ・教養区分2次対策 ・直前対策 ・人物対策 |
受講料 (通常価格) | 【法律区分】517,000円 【経済区分】440,000円 【政治国際人文区分】550,000円 |
【大学2年生〜】2年法律区分/経済区分/政治国際人文区分+教養区分本科生
約2年かけて、じっくりと着実に国家総合職を目指すコースです。
おおまかなには1年コースと同じですが、1年目に主要科目をマスターし、2年目は演習・答練を中心とするカリキュラム構成です。
2年生の秋に実施される教養区分試験の対策も十分間に合うので、合格へのチャンスが広がるでしょう。
スケジュールに余裕ができるので、地方上級や国家専門職などの併願対策にも力を入れられます。
コース名 | ・2年法律区分+教養区分本科生 ・2年経済区分+教養区分本科生 ・2年政治国際人文区分+教養区分本科生 |
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目指せる職種 | 国家総合職(法律区分/経済区分/政治国際人文区分/教養区分) |
対象 | 大学2年生〜 |
学習内容 | ・スタートアップ講義 ・基礎能力試験対策 ・専門試験対策 ・政策・総合論文対策 ・教養区分2次対策 ・直前対策 ・人物対策 |
受講料 (通常価格) | 【法律区分】605,000円 【経済区分】528,000円 【政治国際人文区分】616,000円 |
【大学2年生〜】秋試験教養区分本科生
国家総合職の教養区分のみに特化して対策できるコースです。
基礎能力試験対策と論文対策は講義と演習がバランスよく組み込まれた構成。
2次対策も教養区分に特化して行います。
2年生秋の教養区分試験対策にも力を入れることができ、3年生の秋試験にも再チャレンジできるカリキュラムです。
教養型の公務員試験を目指すことはもちろん、民間の就職活動も視野に入れている方にもおすすめのコースです。
コース名 | 秋試験教養区分本科生 |
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目指せる職種 | 国家総合職(教養区分) |
対象 | 大学2年生〜 |
学習内容 | ・スタートアップ講義 ・基礎能力試験対策 ・政策・総合論文対策 ・教養区分2次対策 ・直前対策 ・人物対策 |
受講料 (通常価格) | 187,000円 |
【大学1年生〜】2年秋試験教養区分本科生
大学1年生から教養区分試験を目指すコースもあります。
本コースでは、2年生の秋試験に照準を合わせて、じっくりと対策できるのが魅力です。
教養区分の対策に絞ったスリムなカリキュラムなので、学業やバイトとの両立も十分可能です。
コース名 | 2年秋試験教養区分本科生 |
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目指せる職種 | 国家総合職(教養区分) |
対象 | 大学1年生〜 |
学習内容 | ・スタートアップ講義 ・基礎能力試験対策 ・政策・総合論文対策 ・教養区分2次対策 ・直前対策 ・人物対策 |
受講料 (通常価格) | 385,000円 |
TAC公務員講座|地方上級・国家一般職コースの種類・カリキュラム・費用は?
地方上級および国家一般職の行政事務職を目指すコースをご紹介します。
TAC公務員講座での一般的なコースは、地方上級と国家一般職を幅広くカバーする本科生コースです。
受験生の多様なニーズに合わせた複数のコース設定がありますが、大きく分けて以下3種類の本科生コースがあります。
- 総合本科生コース
教養・専門科目をマスターするスタンダードなコース - 教養本科生コース
教養型試験に絞って対策するコース - 2年総合本科生コース
2年間かけてじっくりと対策するコース
上記コースのほか、短期間の速習コースや一部対策をカットしたコースなどもあるため、コースの詳細はTAC公式サイトで確認してください。
では、主なコースについて、それぞれ解説します。
地方上級・国家一般職|総合本科生/総合本科生Plus
総合本科生コースは、地方上級・国家一般職の合格を目標とした最もスタンダードなコースです。
教養科目・専門科目を満遍なく学習でき、主要な公務員試験に幅広く対応。
基本講義では多くの公務員試験で課される教養・専門科目、選択講義では志望先ごとに異なる科目(労働法、刑法、経営学、会計学など)が用意されています。
自分の志望先に合わせて自由に科目を選択して受講。
論文対策・専門記述対策の答案添削は何度でもOKで、模擬面接も繰り返しOK。
総合本科生Plusコースを選択すれば、プラス33,000円で、東京都や特別区などの試験種別対策も自由に選んで受講できます。
総合本科生は、行政事務職だけでなく、国税専門官や労働基準監督官などの国家専門職を射程に入れたい方にもおすすめのコースです。
コース名 | ・総合本科生 ・総合本科生Plus |
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目指せる職種 | 地方上級/国家一般職/国家専門職 など |
対象 | 大学3年生〜 |
主な内容 | ・スタートアップ講義 ・基本講義/演習 ・一般知識講義/演習 ・選択講義 ・論点補強講義 ・論文対策 ・時事対策 ・面接試験対策 など |
受講料 (通常価格) ※2026年合格目標 | 【総合本科生】352,000円(教室+Web) 【総合本科生Plus】385,000円(教室+Web) |
地方上級・国家一般職|教養本科生
専門試験がないタイプの公務員試験を目標とするコースです。
教養型試験を採用する市役所をはじめ、国家一般職(教養区分)、国立大学法人等を目指せます。
カリキュラムは教養型試験に特化した内容。
行政事務職以外の資格免許職(心理職、福祉職など)にも活用できるコースです。
コース名 | 教養本科生 |
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目指せる職種 | 市役所/国家一般職(教養区分)/国立大学法人等 など |
対象 | 大学3年生〜 |
主な内容 | ・スタートアップ講義 ・基本講義/演習 ・一般知識講義/演習 ・論点補強講義 ・論文対策 ・時事対策 ・面接試験対策 など |
受講料 (通常価格) ※2026年合格目標 | 209,000円(教室+Web) |
地方上級・国家一般職|2年総合本科生/2年総合本科生Plus
2年間かけてじっくりと確実に合格を目指すコースです。
1年目で教養・専門科目の基礎をほぼカバーし、2年目でさらに必要な科目と論文・面接対策に重点を置くカリキュラムになっています。
1年目で公務員試験に必要な最低限の学習をひととおり終えられるので、余裕をもって2次試験対策に臨めるのがメリット。
学業・仕事との両立が必要な人におすすめのコースです。
2年生で受験できる国家一般職(教養区分)も十分狙えるでしょう。
コース名 | ・2年総合本科生 ・2年総合本科生Plus |
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目指せる職種 | 地方上級/国家一般職/国家専門職 など |
対象 | 大学2年生〜 |
主な内容 | ・スタートアップ講義 ・基本講義/演習 ・論文対策 ・面接試験対策 など |
受講料 (通常価格) ※2027年合格目標 | 【2年総合本科生】407,000円(教室+Web) 【総合本科生Plus】440,000円(教室+Web) |
まとめ
以上、TACの公務員講座について、主なコースの特徴、内容、費用などについて解説しました。
TACには、本記事でご紹介したコース以外にもさまざまなコースがあり、迷ってしまう方もいるかもしれませんね。
でも、それは選択肢が充実していることの裏返しでもあります。
まずは、資料請求で資料をしっかり確認して、納得いく講座選びをしましょう。