【経験者が語る】公務員の人事異動がつらい理由と解決方法を徹底解説!

こんなにつらいのはなぜ?解決策はある? 公務員の人事異動 「つらい」を乗り越えるには? 異動がつらい理由を徹底分析!対処法も解説! 【公務員歴13年・元課長補佐】何度も人事異動を経験した元公務員が語ります!

こんにちは、てつです。

私は就職氷河期時代にフリーターから公務員試験に合格。13年間都内某区役所で勤務し、最速で管理職選考に合格しました。

このブログでは、元公務員の私が、公務員時代の実体験をベースに、これから公務員試験に挑戦しようとする方・現役の公務員の方に向けて役立つ情報を発信しています。

公務員には定期的に人事異動があります。

元公務員

私も何度も異動を経験しました。

異動する多くの公務員がこう思うはずです。

つらい⋯

本当につらいですよね⋯

民間でも人事異動はありますが、公務員の「つらい」という思いは格別だと思います。

この記事では、人事異動がつらいと思う公務員の方のために、

  • なぜ公務員の人事異動がこれほどまでにつらいのか?
  • 「つらい」をどう捉えてどう乗り越えていくのか?

について、人事異動を何度も経験した元公務員の私が語りたいと思います。

「人事異動がつらい」と悩んでいる公務員の方が前向きに生きるヒントになればうれしいです。

目次

公務員の人事異動がつらい⋯その気持ちわかります

人事異動は組織の人間として誰でも経験することです。

にしても、つらい⋯

特に、公務員の人事異動はつらい⋯その気持ちわかります。

元公務員

私も何度も経験しました。カルチャーショックのようなつらさですね。

公務員の人事異動は環境の変化が激しく、つらいと感じる公務員は多いです。

役所は巨大な組織のため、異動すると環境が大きく変化します。

場所、業務内容、人間関係、職場文化⋯あらゆることがガラッと変わります。

公務員の人事異動は、社会でいう「転職」と同じくらいのインパクトとストレスのかかる経験だという人もいます。

これほどまでの人事異動のつらさは、公務員の宿命といえます。

公務員の人事異動がつらい理由とは?

公務員の異動がこれほどまでにつらいのはなぜなのでしょうか。

多くの公務員がつらいと思う理由をあげてみます。

希望しない部署に配属された

公務員の異動希望が通ることはほぼありません。

組織が巨大なため、職員1人ひとりの希望を聞いていたら、組織が回らなくなるからです。

それはわかっていても、自分が希望しない部署に配属されたらつらいものです。

異動先によっては、これまで積み上げてきた知識やスキルがほとんど活かせないケースも珍しくありません。

元公務員

何をやっている部署なのかも分からないのが不安ですよね⋯

人間関係がリセットされてしまう

異動によって仕事上の人間関係がリセットされてしまうのも公務員のつらいところです。

業務内容がどんなに大変で難しくても、人間関係がよければ救われることもありますが、異動するとそれがほぼなくなります。

元公務員

10年以上勤めても異動先は初めて仕事をする人ばかり⋯
1人でも知っている人がいたら御の字です。

職員の数が多いため、新人・ベテラン関係なく異動してしまうと、異動先での人間関係はリスタート。

ゼロから人間関係を築くのは、誰でも精神的なストレスになります。

ライフスタイルが変化する

異動するとライフスタイルが変わってしまう職員もいます。

本庁から出先への異動はその典型です。

通勤時間が変わってしまうと、生活リズム全体に影響して、ストレスにつながることもあります。

元公務員

同じ建物でも階が変わるだけでだいぶ違います。私は1階から6階になったときのエレベーター待ちが地味にストレスでしたね。

職場によっては、ズレ勤務や土日出勤があり、慣れるまでに時間がかかります。

職場の文化が違う

これも公務員あるあるですが、職場によって文化がかなり違うことがあります。

これまで自分がやってきたことが通用しないことがわかると、ストレスを感じてつらいと思ってしまうでしょう。

元公務員

郵便の出し方とかも細かく決まっていたり、逆にゆるかったり⋯
1つひとつ確認が必要です。

「職場文化」というのはマニュアル化できるものではないので、意外にやっかいです。

合わないと感じてしまうと、無理に合わせようとしてつらくなってしまいます。

人事異動がつらい⋯|公務員がやってはいけないNG行動とは?

「つらい」という感情に悩まされると、つい思いもよらない行動に出てしまいます。

それが余計状況を悪化させることになるかもしれません。

状況を悪化させないためにも、NG行動だけは避けたいものです。

公務員が人事異動でつらいと感じたときに、とってしまいがちなNG行動をご紹介します。

仕事を早く覚えるために残業する

「仕事を1日でも早く覚えたい」と残業してまで仕事をする⋯

これはNGです。

焦る気持ちも分かりますし、心意気もすばらしいです。

でも、異動してすぐの時期に残業しても、覚えられることは限られるでしょう。

いくらマニュアルを読み込んでも、実際の現場で活かせるとは限りません。

元公務員

公務員の仕事はマニュアル通りと思われがちですが、マニュアルにない「判断」が難しかったりします。これは経験しないとなかなか身につかないです。

分からなくて聞きたくても、残業中は聞ける職員が限られますし、同僚の残業の邪魔になってしまうかも⋯

焦って効率の悪い残業をするよりも、定時で帰って身体を休めたほうがいいです。

誰にも相談せず1人で抱え込む

つらいと気持ちが塞がってしまい、無意識のうちに1人で抱え込んでしまいます。

誰にも相談できず孤独を感じると、仕事も私生活もどんどんネガティブ思考に⋯

そんなの生きていて全然楽しくないですよね。

自分だけで抱え込むのはやめましょう。

と言っても、意識しないと抱え込んでしまいます。

これは、経験の浅い公務員にありがちに思われますが、ベテラン職員でも普通にありえます。

元公務員

新人もベテランも同じ人間。環境が変われば誰でもつらいです。人事異動に慣れなんてありません。

恥ずかしがらずに、家族、友人、同僚、同期の人など、誰でもいいのでつらい気持ちを吐き出してみましょう。

本音を言えるだけでだいぶ気持ちがラクになりますよ。

職場の不満ばかりを口にする

つらい気持ちから、つい職場の不満ばかりを言ってしまう人がいます。

人間ですから不満を持つのは当たり前ですし、愚痴を言うのもいいですが、言い過ぎには気をつけましょう。

何を言っても不満ばかりでは、よくなることもよくなりません。

愚痴を聞かされるほうにも限度があります。

あまりに愚痴ばかりだと、その人との人間関係がギクシャクしてしまったり、あなたの人間性が疑われることになりかねません。

元公務員

不満や愚痴はできるだけライトに済ませて、違う話題で盛り上がったほうがいいですね!

不満は持ちつつも、言葉には気をつけましょう。

限界まで頑張りすぎてしまう

つらい気持ちを払拭するために頑張りすぎてしまうのも問題です。

まれに頑張りすぎても大丈夫な人がいますが、普通は身体を壊します。

異動したての頃は、緊張していることもあり、つい何でも全力になりがち。

時間が経つのを忘れて、限界まで頑張りすぎてしまいます。

気づいたときには限界を超えてしまっていることも⋯

元公務員

異動したての頃は、簡単な仕事でも、時間と労力に余裕をもって取り組むくらいがちょうどいいです。

公務員の仕事は多忙な面もありますが、自分のキャパシティに余裕を持つ意識で仕事をしましょう。

公務員の人事異動はつらいけど⋯乗り越えようとする前にすべきこと

つらくなると、どんなことにも消極的になってしまいます。

そんなとき、行動するためのハードルがとても高く感じるでしょう。

「早くこの状況を脱したいのに何もやる気が起きない⋯でも、どうにかしなきゃ⋯

気持ちばかりが焦り、何もできなくて自己嫌悪に陥ることもあります。

でも、無理に今すぐ変えようとする必要はありません。

まずは、「つらい」この気持ちを少しでも落ち着かせることに専念しましょう。

そうすれば、きっと次の行動につながるはず。

つらい気持ちを落ち着かせるためにやるべきことをお話しします。

職場から離れる時間を作る

1日中慣れない職場にいると、息が詰まってしまいます。

職場から離れる時間を適度に作りましょう。

1番いいのはお昼休みに外に出ることです。

普段は自席で昼食をとる人でも、たまには気の合う同僚とランチすれば気が晴れます。

元公務員

もし1人でも外の空気を吸うだけで、気持ちがラクになりますよ。

勤務時間中でも、自席を離れるような仕事をしてみるのもいい気分転換になります。

例えば、郵便業務、資料のコピー、倉庫整理など⋯

自席以外での仕事は探せばいくらでもあるので、積極的に申し出てみましょう。

気分転換しつつ自分の業務に集中できますよ。

残業しないで定時に帰る

つらいときは身体を休めるのが1番です。

無理をしないで定時に帰りましょう。

「配属されたばかりだから、定時にあがりづらい⋯」

その気持ちも分かりますが、残業してもできることは少ないので、早く帰ったほうがよいでしょう。

元公務員

同僚の職員さんも、「気を遣わないでほしい」と思っているはずです。

「定時に帰って、次の日頑張る」でいいと思います。

休日は仕事を忘れる

休みの日は仕事のことは考えずに過ごしましょう。

と言われても、仕事のことが頭から離れないかもしれません。

ただ、仕事のことを考えたからといって仕事が進むわけでもありません。

仕事の悩みは職場で解決する!

元公務員

これくらい割り切って、プライベートを満喫したほうが人生お得です。

あまりに非日常のイベントを入れると、現実に引き戻されたときのギャップが激しいので、気をつけましょう。

公務員の人事異動がつらい⋯乗り越える方法とは?

「つらい」思いは、気分に左右される要素も強いため、気分転換でおさまるケースもあります。

ただ、それだけでおさまらない場合も。

少し気持ちが落ち着いて冷静に考えられるようになったら、次の行動に移りましょう。

人事異動でつらい思いを乗り越える方法をお話しします。

公務員の異動事情を理解する

まずは、自分の置かれている現状をできるかぎり理解しましょう。

社会人たるもの異動は避けられませんし、公務員なら尚更です。

また、異動は公務員としてのスキルアップのチャンスでもあります。

これまでにない経験をすることで、スキルに厚みが増します。

理不尽さも拭えませんが、自分に言い聞かせるように理解することをおすすめします。

今自分ができることを探す

「みんなバリバリ仕事してるのに、自分だけできていない⋯」

確かにそうかもしれません。

でも、できないのは当たり前です。

異動してすぐに周囲の同僚と同じくらい仕事ができるスーパーマンなんてこの世にいません。

新しい仕事を覚えるにはそれなりの時間がかかります。

それまでは、「今自分にできる仕事」を探して誠実に取り組みましょう。

あなたの頑張りは、必ず周りに届くはずです。

人間関係の構築はゆっくりと着実に

職場の人間関係は複雑で難しいものです。

そんなに簡単に人間関係は築けません。

普段から積極的なコミュニケーションを心がけて、あまり焦らず着実に関係性を築いていきましょう。

少しずつでも自分から心を開いて話しかければ、相手も応じてくれるはずです。

それでも、無理な人は無理です。

仕事の関係と割り切って、業務に支障のない範囲で接していくしかありません。

部署内で信頼できる人を見つける

異動先で何でも相談できるような人を早く見つけられると、つらさはかなりなくなります。

運の要素もありますが、普段からいろいろな人とコミュニケーションをとっていれば、意外とすぐに見つかったりもします。

部署に限らず、同じフロア内でも過去に一緒に仕事をしたことがある人がいれば話しかけてみるのもいいでしょう。

元公務員

過去に少しでも関わりがあれば、意外とすんなり仲良くなれますね。

いざというとき頼れるような信頼できる人が1人でもいれば、心の安定につながります。

どうしてもつらい⋯解決方法は?

自分でできることはやってみた⋯
でもやっぱりつらい⋯

人事異動は不可抗力の面もあり、自分だけではどうにもできないこともあります。

どうしてもつらいときは、次のことを実践してみましょう。

  • 上司に相談する
  • 専門家に相談する
  • 異動希望を出す
  • 長期の休みを取る
  • 転職を考える

上司に相談する

自分でどうにもならないときは、自分以外の人の力が必要です。

そんなとき最も頼りになるのが上司の存在です。

係長や管理職など、相談しやすい上司に素直につらい気持ちを打ち明けてみてください。

きっと解決策を提示してくれるはずです。

具体的には、席替え、業務内容の軽減・変更、配置転換(部署内異動)などが考えられます。

少しでも環境が変われば、つらさもなくなるかもしれません。

専門家に相談する

上司が行った解決策では解決できそうになかったり、あまり事態が進まない場合は、専門家に相談することをおすすめします。

専門家とは、庁内の相談窓口や産業医、または外部のカウンセラー、医師などです。

順番はありません。

相談しやすいところに行きましょう。

専門家による診断やアドバイスで、解決の糸口を探りましょう。

異動希望を出す

本格的な異動を考えるのも選択肢の1つです。

異動希望が出せる時期が来たら、異動希望を出しましょう。

異動希望といっても、ただ出すだけでは希望はまず通りません。

以下の点を必ず含めて、明確に意思表示をしてください。

異動希望のポイント
  • 異動したい理由
  • 異動希望の具体的なきっかけ(理由)
  • 異動希望先の部署名
  • 異動先で何ができるか

もし、心療内科などの医師から異動を強くすすめられているなら、診断書をもらって異動届に添付します。

また、通常の異動サイクルよりも短い年数での希望なら、事前に上司に相談しておいたほうが、話が進みやすいです。

長期の休みを取る

体調を崩す前に思い切って休むことも重要です。

有給休暇をつなげて数日間休む方法もありますし、病気休暇で長期の休みを取る方法もあります。

病気休暇を取得するには、必ず医師の診断書が必要です。

医師の診断書が出れば、その日からでも休む権利は発生します。

仕事のことは考えないで、身体を休めることに専念しましょう。

転職を考える

公務員の環境がどうしても合わないなら、転職を考えることも1つの方法です。

公務員にとって、公務員を辞めて転職することは最後に考えることに思えますがそうではありません。

転職はあくまで最終の手段であって、最後に考え始めることではありません。

「もしかしたら合わないかもしれない」と思った段階で転職を考え始めたほうが、本当に転職する場合スムーズに転職できます。

逆に、最後の最後に転職を決意しても、なかなか転職先が決まらず、つらい状況を我慢しなければならなくなります。

転職が頭をよぎったら、転職に向けて動き出してもよいでしょう。

公務員の人事異動はつらいけど⋯乗り越えて前を向こう

公務員に異動はつきものです。

つらいですね⋯

でも、それを受け入れて、前を向くしかありません。

少しでも前を向くことができれば、きっと「つらい」気持ちから開放されるときが来るはず。

公務員の人事異動はつらい面もありますが、なんとか乗り越えて、前を向いていきましょう!

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