【2025年最新】公務員講座・予備校の合格率(合格実績)を徹底比較!

各スクールの実績・数値を独自まとめ! 合格実績はアテになる?指標の種類と特徴は? 公務員講座・予備校 合格率(実績)を徹底比較! 【公務員試験経験者】元公務員が公務員講座の実績を徹底的に分析します!

こんにちは、てつです。

私は就職氷河期時代にフリーターから公務員試験に合格。13年間都内某区役所で勤務し、最速で管理職選考に合格しました。

このブログでは、元公務員の私が、公務員時代の実体験をベースに、これから公務員試験に挑戦しようとする方・現役の公務員の方に向けて役立つ情報を発信しています。

今回は、公務員講座・予備校が公表する合格率(合格実績)について、比較・分析したことを解説します。

  • 各スクールの一覧表が見たい
  • 公務員講座の合格実績にはどんなものがある?
  • 公務員講座の合格実績はどのくらい参考になる?
  • 合格実績以外に必要な講座選びのポイントは?

本記事では、こんな疑問にお答えするため、各校の合格実績を徹底分析。

元公務員

公務員予備校の合格実績について、意義や理由、現状などを、考察を含めて元公務員の立場で解説します。

合格率(合格実績)は、その数値・指標を正しく理解し、うまく講座選びに組み合わせることが大切です。

後悔しない講座選びをするためにも、この記事を読んで、合格実績を正しく活用しましょう。

目次

【2025年最新】公務員講座・予備校の合格率(合格実績)を一覧で紹介!

公務員講座・予備校
合格率・合格実績
まとめてみた

いきなりですが、公務員講座を開講するスクールの合格実績を一覧でご紹介します。

今回紹介するのは、公務員予備校12校が公式サイトまたは公式資料で公開している情報。

当サイトが、2025年最新時点での公開情報を独自に収集し、一覧表にまとめました。

気になるスクールの合格実績をぜひご確認いただき、講座選びに役立ててください。

スクロールできます
公務員予備校・講座 合格実績一覧
スタディング累計24,000人以上合格(スタディング全講座)
伊藤塾【2025年】
国家総合職内々定率83.3%
国家総合職(法律区分)最終合格率42.9%(平均の9.6倍)
国家一般職(行政区分)1次試験合格率89.5%、最終合格率93.7%
国家一般職(教養区分)1次試験合格率88.4%、最終合格率94.6%
裁判所事務官(一般職)1次試験合格率82.2%、最終合格率66.7%
【2024年】
国家総合職(教養区分)最終合格率53.7%(平均の5.4倍)
国家総合職(教養区分)合格者327名(2020〜2024年累計)
国家一般職 1次試験合格率79.3%、最終合格率90.9%
アガルート3年累計内定者数:469名(2022〜2024年)
2024年内定率:約75%(全体)、約80%(大学生)
2024年内定者数:189名
2023年内定者数:210名
クレアール2024年最終合格者数:260名
2023年最終合格者数:313名
2022年最終合格者数:325名
2021年最終合格者数:309名
EYE2024年最終合格者数297名、最終合格率85.1%
大栄一次試験合格率90.3%
二次試験合格率71.4%
2024年最終合格実績1,754名
2023年最終合格実績1,711名
LEC2024年最終合格者数のべ3,818名
2023年最終合格者数のべ3,848名
TAC国家総合職最終合格者数(3年累計)574名(2022〜2024年)
2024年最終合格者数のべ5,809名(国家公務員2,684名、地方公務員3,019名、実合格者数3,099名
大原2023年最終合格者数3,055名(社会人786名、専門課程2,269名
東京アカデミー
ヒューマン通信
ユーキャン

本記事に掲載している合格実績は、公式サイト・資料等の公開情報を当サイトが独自にまとめたものです。最新情報、その他詳細は、各スクールの公式サイトをご確認ください。

公務員講座・予備校が公表する合格率(合格実績)の指標・ポイントを解説

公務員講座・予備校
合格実績のポイント
徹底解説

多くの公務員予備校が、受講生の合格実績を公表していますが、その数字や基準はさまざまです。

比較しようにも前提条件が異なるため、公表されている数字だけで単純比較はできません。

元公務員

「数」を出すところもあれば、「率」を出すところも⋯しかもその基準はバラバラ⋯単純比較は不可能ですね。

このため、講座選びの参考にするには、「合格実績にはどのような指標があるのか」を知り、それぞれの特徴を理解する必要があります。

各校が公表する実績を見てみると、大きく4種類の指標があると考えられます。

合格実績の指標
  1. 合格者数
  2. 合格率
  3. 内定者数
  4. 内定率

それぞれの指標の特徴と注意ポイントを解説します。

❶ 合格者数

合格者数は、実績がわかりやすく見えるため、多くのスクールが公表しています。

大手の場合、数が数千人規模になることもあります。

数がそのまま成功事例の多さを表しているため、これから受講を考えている方にとっては、他校との比較がしやすい数字です。

多くのスクールは年度ごとの最終合格者数を出していますが、累計したり、一次試験と二次試験を分けて出すところも。

例えば1人が3つの試験に合格した場合、「3人分」として、のべ人数でカウントされていることもあります。

受講生全体の数が不明なことも多いため、数字の大きさに惑わされないようにしましょう。

数字のインパクトだけにとらわれず、その数字が何を意味しているのか、よく確認することが必要です。

合格者数を出しているスクール
  • スタディング
    ▶︎ 累計24,000人以上合格(スタディング全講座)
  • 伊藤塾
    ▶︎ 国家総合職(教養区分)合格者327名(2020〜2024年累計)
  • クレアール
    ▶︎ 2024年最終合格者数:260名
  • LEC
    ▶︎ 2024年最終合格者数のべ3,818名
  • TAC
    ▶︎ 2024年最終合格者数のべ5,809名
  • 資格の大原
    ▶︎ 2023年最終合格者数3,055名
  • 公務員試験予備校EYE
    ▶︎ 2024年最終合格者数297名
  • 資格スクール大栄
    ▶︎ 2024年最終合格実績1,754名

❷ 合格率

合格率は、受験者に占める合格者の割合のことです。

公表しているスクールは多くありませんが、おおむね90%前後の高い合格率をアピールしています。

「受講した場合の合格の確率」が一目でわかるため、全国規模でないスクールの実力を測るには、わかりやすい指標です。

合格者数としては4ケタに届くほどの規模ではないものの、認知度や実績がそれなりに高いスクールが、自信を持って公表している印象です。

ただ、合格率が高いからといって、「受講すればラクに受かる」わけではありません。

合格率計算のもととなっている全体の受験者数は、あくまでスクール側のアンケート回答者であり、必ずしも受講生全員とも限りません。

費用面や講座自体の質などと合わせて、検討材料にするにはとてもよい指標といえるでしょう。

合格率を出しているスクール
  • 伊藤塾
    ▶︎ 2025年国家総合職(法律区分)最終合格率42.9%(平均の9.6倍)
    ※ほか実績多数
  • 公務員試験予備校EYE
    ▶︎ 2024年最終合格率85.1%
  • 資格スクール大栄
    ▶︎ 一次試験合格率90.3%、二次試験合格率71.4%

❸ 内定者数

内定者数は、最終合格後に内定まで辿り着いた受験生の人数です。

特に、国家公務員試験は、最終合格後の官庁訪問が最大のハードルで、合格しても内定を得られない人が多くいるのが現実です。

内定者数を見ることで、実際にどのくらいの受講生が「就職を決められたのか」を知ることができます。

公務員試験は、試験に合格するだけでなく、内定を獲得してはじめて就職が可能になります。

面接などの人物試験対策に不安がある受験生の方には、受講を検討する際の重要な数字になるでしょう。

現状、内定者数を公表しているのは、当サイト調べでは、アガルートアカデミーのみです。

内定者数を出しているスクール

❹ 内定率

内定率は、受験生のうち内定まで得られた人の割合です。

「合格=就職」にはならない公務員試験において、内定率は「就職の成功率」といってもいいでしょう。

合格後の人物試験対策まで充実している講座かどうかを測る指標にもなりえます。

スクール側としては、内定者数だと数字としてのインパクトが小さいため、あえて「%」にすることで、実績の高さをアピールしたいという思惑もあるでしょう。

国家公務員志望で、筆記試験対策はもちろん、官庁訪問までしっかり対策したい受験生の方には、特に注目していただきたい指標です。

現状、内定率を公表しているのは、当サイト調べでは、伊藤塾とアガルートのみです。

内定率を出しているスクール

合格率(合格実績)から見る!公務員講座・予備校おすすめ5選!

合格実績多数
おすすめ公務員講座を紹介!

ここまで、公務員予備校の合格実績を一覧でご紹介し、各スクールが公表している数字について、解説してきました。

このあとは、公務員予備校各校の合格実績を個別に見ていきたいと思います

合格実績を踏まえたうえで、当サイトがおすすめしたい公務員予備校は以下の5校です。

合格実績は比較が難しいですが、公式が出す数字は、その予備校の特徴を表しているとも言えます。

元公務員

どんな数字を出しているかによって、そのスクールの強みやアピールポイントが見えてきますね。

それぞれのスクールについて、合格実績の考察を含めてご紹介しますので、気になるスクールがあったら、公式サイトをチェックしてみてください。

安さと手軽さが魅力【スタディング】

出典元:スタディング公式サイト

は、安さと手軽さが魅力の通信型資格学習ツールです。

公務員講座はスリムなカリキュラムで、効率性を重視しています。

公務員講座の合格実績として数や率は不明ですが、には合格体験記が多数掲載。

確かな実績があります。

元公務員

参考までに、自力で公式サイトの「合格者の声」を調べたところ、2025年78名分、2024年209名分、2023年181名分が掲載されていました。ということは、合格者はもっと存在するということですね。

合格者の体験談を見てみると、地方上級を中心に、全国各地の自治体で合格実績をあげています。

スマホひとつで受講できる手軽さゆえに、全国で多くの受講生がスタディングから合格しているのかもしれません。

受講料も最安なので、忙しい社会人の方には向いているツールです。

にある多数の経験談を読んで、スタディングからの合格をイメージできれば、すぐにでも準備をはじめましょう。

\ 全国の合格実績多数・コスパNo.1 /

スタディング 公務員講座
合格実績
累計24,000人以上合格(スタディング全講座)
東京都、特別区、県庁ほか合格者の声多数
▶︎詳細はでチェック
特徴・スマホ学習の利便性
・効率重視の講座コンテンツ
・独自の学習サポートシステム
受講形式通信(オンライン)
対応試験国家総合職/国家一般職/地方上級など
受講料13〜20万円
公式HP

信頼の合格率・内定率【伊藤塾】

出典元:伊藤塾公式サイト

は、司法試験対策のノウハウを活かした通信型の公務員試験対策講座を開講しています。

内定獲得を最大の目標に掲げる指導方針で、合格実績も内定率を公表。

最難関の国家総合職では、全体を大幅に上回る内々定率83.3%を記録。

国家総合職対策では、業界随一といっていいほど、信頼度の高い実績です。

元公務員

内定率を公表しているのは伊藤塾だけ。合格だけでなく内定にこだわっていることがわかりますね。

このほか、国家一般職でも90%前後の非常に高い合格率。

が公表している合格実績の指標は10以上と圧倒的に多く、それだけ、講座の内容と質に自信を持っていることがうかがえます。

合格実績からみても、伊藤塾の講座の信頼度は高く、内定にこだわりたい受験生に特におすすめのスクールです。

伊藤塾の最新の合格実績、講座の詳細はでぜひチェックしてみてください。

\ 確かな実績内定獲得なら伊藤塾 /

伊藤塾 公務員試験対策講座
合格実績
【2025年】
国家総合職内々定率83.3%
国家総合職(法律区分)最終合格率42.9%(平均の9.6倍)
国家一般職(行政区分)1次試験合格率89.5%、最終合格率93.7%
国家一般職(教養区分)1次試験合格率88.4%、最終合格率94.6%
裁判所事務官(一般職)1次試験合格率82.2%、最終合格率66.7%
【2024年】
国家総合職(教養区分)最終合格率53.7%(平均の5.4倍)
国家総合職(教養区分)合格者327名(2020〜2024年累計)
国家一般職 1次試験合格率79.3%、最終合格率90.9%
▶︎詳しくはをご確認ください。
特徴・法律科目に強い
・司法試験ノウハウを活かした指導
・人物試験・官庁訪問対策が充実
・国家総合職に強い
受講形式通信(オンライン)
対応試験国家総合職/国家一般職/地方上級など
受講料30〜60万円
公式HP

最短ルートで内定へ【アガルートアカデミー】

出典元:アガルート公式サイト

は、通学不要で最短ルートでの合格・内定を目指せる通信型の公務員講座です。

リーズナブルな費用で幅広い講座を開講しており、実績も急上昇中。

公表している実績数値は、2024年内定者数189名と内定率約75%

3年間の累計で469名が内定を獲得し、確実に実績を伸ばしています。

元公務員

合格実績ではなく「内定実績」で公表しているところにこだわりが感じられますね。国家総合職の内定者もおり、信頼できる実績だと思います。

地方上級や市役所にも多数合格者を輩出。

アガルートは、ある程度費用を抑えつつ、通学せずに幅広い試験に対応したい方におすすめです。

では、より詳細な内訳を確認することができますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

\ 通学不要・最短ルートで内定獲得 /

アガルートアカデミー 公務員講座
合格実績
3年累計内定者数:469名(2022〜2024年)
2024年内定率:約75%(全体)、約80%(大学生)
2024年内定者数:189名
2023年内定者数:210名
▶︎詳しくはをご確認ください。
特徴・内定者数の実績が急上昇中
・オールラウンドなカリキュラム
・手厚い面接・論文対策指導
受講形態通信(オンライン)
対応試験地方上級/国家総合職/国家一般職/国家専門職ほか
受講料20〜40万円
公式HP

安定した実績【クレアール】

出典元:クレアール公式サイト

は、通信専門の大手資格スクールです。

公務員講座はシンプルなコース設定で、費用もかなりリーズナブル。

公務員試験全般に対応しているオールラウンドなカリキュラムです。

クレアール受講生の合格実績は、2024年最終合格者数が260名

元公務員

例年、300名前後の最終合格者数をコンスタントに出しており、安定した実績ですね。

大手ほどの派手な実績ではありませんが、通信型で安く気軽に受講したい方におすすめです。

クレアールの合格実績は多様で、国家公務員から全国の自治体まで幅広く合格者がいます。

詳しい実績の内訳は講座資料で確認できるので、気になる方はから無料で資料請求してみてください。

\ 試験情報満載のハンドブックもついてくる /

クレアール 公務員講座
合格実績
2024年最終合格者数:260名
2023年最終合格者数:313名
2022年最終合格者数:325名
2021年最終合格者数:309名
▶︎詳しくはをご確認ください。
特徴・通信型専門の資格スクール
・費用の安さはトップクラス
・独自の問題演習ツールが魅力的
受講形式通信(オンライン)
対応試験地方上級/国家一般職ほか
受講料10〜30万円
公式HP

手厚い支援で合格へ【公務員試験予備校EYE】

出典元:公務員試験予備校EYE公式サイト

は、池袋と渋谷に校舎のある公務員試験専門のスクールです。

規模としてはそれほど大きくないもの、合格者の声から、満足度の高さがうかがえます。

特に、通学講座での講師の手厚いサポートが好評です。

2024年の合格実績は、最終合格者数297名、最終合格率85.1%と高い水準。

元公務員

349名が受験し、297名が合格したとのこと。受験者数まで公表するのは良心的ですね。

学科試験対策でも個別指導を取り入れていたり、独自の面接対策プログラムもあったりと、受験生を手厚いサポートで合格まで導いているようです。

費用面でも相場より安く受講できるため、通信制ではモチベーションに不安がある方は、一度検討してみてはいかがでしょうか?

講座内容や実際の合格者の声は、から無料で請求できる資料で確認できるので、まずは資料だけでも取り寄せてみてください。

また、EYEの学習環境やサポート内容が知りたい場合は、個別相談(無料)に行ってみてもよいでしょう。

\ 公式サイトから申込▶︎資料請求・個別相談は無料 /

公務員試験予備校EYE
合格実績
2024年最終合格者数297名、最終合格率85.1%
▶︎詳しくはをご確認ください。
特徴・リーズナブルな価格帯
・講師との距離が近い
・アットホームでコミュニティ重視
受講形式通学/通信(オンライン)
対応試験国家一般職/地方上級ほか
受講料20〜40万円
公式HP

公務員講座・予備校の合格率(合格実績)は参考になる?

公務員講座・予備校
合格実績は参考になるの!?

講座選びをするとき、多くの方が合格実績も参考にするでしょう。

しかし、各校の実績を見比べれば見比べるほど、「よくわからなくなる⋯」という方もいるかもしれません。

結局、公務員予備校の合格実績はアテになるの?

そう思う方がいてもおかしくありません。

元公務員

各校がそれぞれの都合で、バラバラの実績を出しているので、混乱するのも無理はありません。あまりに派手な実績だと、逆にあやしく思えたりもしますし⋯難しいですね。

ただ、合格実績は、とらえ方次第で非常に参考になると思います。

理由としては、

  • 客観的な数字として認識できる
  • 他校との比較材料になる
  • スクールの特徴がわかりやすい

ということが言えます。

簡単に説明していきたいと思います。

客観的な数字として認識できる

合格実績は、そのスクールの実力を測るバロメーターの役割を果たしているといえます。

つまり、「結果を出しているのか」を客観的な数字で確認できるのです。

算定方法はさまざまですが、事実であることに変わりありません。

数字を鵜呑みにせず、検討材料のひとつとして参考にできれば、これほどわかりやすい指標はないでしょう。

さまざまな比較材料になる

合格実績は、スクールを選ぶ際に比較材料として活用することができます。

他校との比較の際には、算定基準が異なるため、単純比較はできません。

それでも、合格者数のケタが違えば、そのスクールの規模がある程度わかりますよね。

規模が大きいことに安心感や安定感を感じる方には重要なことです。

また、同じスクールの過去との実績の違いを見てみると、「実績が安定してるか」「伸びているのか」などを見比べることもできます。

スクールの特徴がわかりやすい

合格実績は、そのスクールがPRしたいことの裏返しでもあります。

例えば、伊藤塾は、国家公務員に関する実績を全面的に公開していますから、「国家公務員試験対策に力をいれている」ことがわかります。

また、アガルートの場合は、内定者数を大々的に出しているため、「最終合格ではなく内定までこだわっている」ことが透けて見えます。

このように、合格実績を分析することで、スクールの本当の特徴が見えてくることがあります。


以上のように、合格実績は、単に数字だけを見て判断するのではなく、冷静に分析してみることで、講座選びの参考に十分なりえます。

ただ、実績の算定基準が各校で異なることで、受験生を惑わせているのも事実。

それでも、

なぜ公務員予備校が合格実績を出すのか

を知ることで、さらに合格実績を講座選びに活かすことができます。

次に、その理由を解説します。

なぜ公務員予備校は合格率(合格実績)を出すの?その理由とは?

公務員講座・予備校
合格実績を公表する理由は?

各スクールが大々的に公開している合格実績ですが、ときに受験生を惑わせたりもします。

では、

なぜ予備校は合格実績を出すのか

その理由を、私なりに考察してみます。

公務員予備校が合格実績を出す理由は以下の3点ではないかと考えられます。

  • マーケティング効果を高めるため
  • 講座の信頼性を高めるため
  • 受験生の不安を和らげるため
元公務員

私なりの考察を交えて、解説します。

理由1:マーケティング効果を高めるため

私は業界関係者でもありませんが、やはりマーケティング効果を見越していることは間違いないでしょう。

数字はインパクトあり、広告やパンフレットにも使いやすく、目立ちます。

スクールが新規受講生を集めるうえで大きな武器です。

受講生側からしても講座選びにわかりやすい指標になるため、メリットの方が大きいと言えるでしょう。

理由2:講座の信頼性を高めるため

合格実績が高いということは、より多くの成功事例があるということ。

それはすなわち講座の信頼性につながります。

講座の信頼性が高まることで、受験生は安心して講座を受講することができます。

また、あえて数字を公開することで、スクール側が講師陣に発破をかける意味もあるかもしれません。

理由3:受験生の不安を和らげるため

公務員試験は長期戦で、途中で不安になる人も多いです。

そんなときに「合格率90%」「累計○万人合格」という実績があると、

「自分もきっと合格できる」

とモチベーションを保ちやすくなります。

高い合格実績には、受講生が学習を継続する際に襲われる不安感を和らげ、自信に変える働きもあるように思います。


このように、スクール側が合格実績を公表することは、受験生側にもメリットがあると考えることができます。

元公務員

合格実績は「スクールの宣伝材料」だけではないので、受験生も実績をしっかりと分析して、講座選びや受験勉強に役立てたいですね。

あやしい?合格率(合格実績)を出さない公務員予備校ってどうなの?

公務員講座・予備校
合格実績を出さないのはどう?

多くの公務員予備校が合格実績を公表している一方、合格実績を出していないところもあります。

合格実績を出していないと「あやしい」と感じる方もいるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。

実績を出さない理由としては、

  • 受講生からの結果の収集が難しい
  • 実績の集計に手間をかけられない
  • 実績がよくなく、公表するとマイナスイメージになる
  • 全体としての結果ではなく個々に対する内容を重視している
  • 実績の数値ではなく、質で勝負

など、さまざまな理由が考えられます。

分野は少し違いますが、2025年8月には大学受験予備校の駿台予備学校が、将来的に実績を公表しない方針を明らかにしました(参考:2025年8月1日付けプレスリリース資料)。

元公務員

予備校ごとに合格実績に対する考え方が違うのも、ひとつの理由だと考えられますね。

このため、合格実績が公表されないことを一概に「あやしい」ということはできません。

合格実績はあくまでひとつの指標に過ぎないという認識も必要でしょう。

合格実績以外に公務員講座・予備校選びで大事なポイントは?

公務員講座・予備校選び
合格実績以外に大事なポイントは?

合格実績は講座選びで重要な指標ですが、数字として参考になるのはそれだけではありません。

自分に合った講座を選ぶには、合格実績以外の数値も見ながら、比較することが大切です。

ここでは、合格実績以外にも押さえておきたい、大事なポイントを解説します。

  • カリキュラムのボリューム
  • サポートの回数
  • 費用(受講料)

カリキュラムのボリューム(講義時間数・科目数など)

講義本数や動画時間、カバーしている科目数などは、講座の質を判断するうえで、とても重要です。

多いからいいわけではありませんが、自分が必要とするボリュームになっているか確認が必要です。

サポートの回数(模試・面接練習など)

模試の実施回数や、面接練習・添削指導の回数が明示されている場合、それも客観的に比較できる数字です。

サポートの回数が多い講座は安心感につながりますし、自分の弱点補強に直結するポイントです。

費用(受講料)

やはり忘れてはいけないのが費用です。

受講料はもっとも分かりやすい数字のひとつで、相場感と比較することで無理なく納得できる講座選びができます。

費用面での比較については、以下の関連記事で詳しく分析・解説しているので、ぜひ参考にしてください。

合格率(合格実績)を正しく分析して後悔しない講座選びを

公務員予備校の合格率や合格実績は、講座を選ぶうえで欠かせない重要な指標です。

ただ、数字は見せ方によって印象が変わるため、鵜呑みにせず、自分で分析してみることをおすすめします。

本記事で紹介したように、実績の指標にはそれぞれ特徴があります。

さらに、合格率(合格実績)以外の指標もチェックしておくとより客観的に判断できます。

  • カリキュラムのボリューム(講義時間数・科目数)
  • サポート体制の回数(模試や面接練習の回数)
  • 費用(受講料)

最終的に大事なのは、数字そのものよりも 「その数字が自分にとってどういう意味を持つか」 ということ。

元公務員

合格実績の数字も、人によってとらえ方が違うかもしれませんね。

合格実績を正しく読み解き、冷静に比較することで、後悔のない講座選びにつながります。

合格率(合格実績)を正しく分析して、自分が納得できる講座を選び、公務員試験合格への一歩を踏み出しましょう。

その他の公務員講座・予備校

資格スクール大栄

出典元:資格スクール大栄公式サイト
大栄 公務員講座
合格実績
一次試験合格率90.3%
二次試験合格率71.4%
2024年最終合格実績1,754名
2023年最終合格実績1,711名
▶︎詳しくはをご確認ください。
受講形式通学/通信(オンライン)
対応試験地方上級/国家一般職ほか
受講料35〜60万円
公式HP

LEC

LEC 公務員講座
合格実績
2024年最終合格者数のべ3,818名
2023年最終合格者数のべ3,848名
▶︎詳しくはをご確認ください。
受講形式通学/通信(オンライン)
対応試験国家総合職/国家一般職/地方上級ほか
受講料30〜50万円
公式HP

TAC

TAC 公務員講座
合格実績
国家総合職最終合格者数(3年累計)574名(2022〜2024年)
2024年最終合格者数のべ5,809名(国家公務員2,684名、地方公務員3,019名、実合格者数3,099名
▶︎詳しくはをご確認ください。
受講形式通学/通信(オンライン)
対応試験国家総合職/国家一般職/地方上級ほか
受講料35〜55万円
公式HP

資格の大原

出典元:資格の大原公式サイト
資格の大原 公務員講座
合格実績
2023年最終合格者数3,055名(社会人786名、専門課程2,269名
受講形式通学/通信(オンライン)
対応試験国家総合職/国家一般職/地方上級ほか
合格実績最終合格者数3,955名(2023年)
公式HPhttps://www.o-hara.jp/

東京アカデミー

出典元:東京アカデミー公式サイト
東京アカデミー 公務員講座
合格実績
受講形式通学/通信(オンライン)
対応試験国家一般職/地方上級ほか
受講料25〜40万円
公式HPhttps://www.tokyo-ac.jp/

ヒューマンアカデミー通信講座

出典元:ヒューマンアカデミー通信講座公式サイト
ヒューマンアカデミー通信講座
合格実績
受講形式通信(オンライン)
対応試験国家一般職/地方上級ほか
受講料15〜30万円
公式HP

ユーキャン

出典元:ユーキャン公式サイト
ユーキャン 公務員講座
合格実績
受講形式通信(オンライン)
対応試験国家一般職/地方上級ほか
受講料6〜10万円
公式HPhttps://www.u-can.co.jp/
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