こんにちは、てつです。
私は就職氷河期時代にフリーターから公務員試験に合格。13年間都内某区役所で勤務し、最速で管理職選考に合格しました。
このブログでは、元公務員の私が、公務員時代の実体験をベースに、これから公務員試験に挑戦しようとする方・現役の公務員の方に向けて役立つ情報を発信しています。
今回の記事のテーマは、「公務員試験の勉強とアルバイトの両立」について。
- バイトしながら、公務員試験の勉強が両立できるの?
- 両立するには、どんなことに気をつけたらいい?
- バイトはやめたほうがいい?いつまで続けるべき?
こんな悩みを抱えながら、試験勉強を始めている方もいると思います。
公務員試験は、出題範囲が膨大で相当な勉強量を要するため、アルバイトをやめて勉強に集中するのが理想です。
でも、わけあってやめられないという方も多いと思います。
では、公務員試験の勉強とアルバイトは両立できるのか⋯
結論から言えば、
両立は十分可能です。
ただし、直前期までにはアルバイトを辞めることをおすすめします。
勉強とバイトの両立は想像以上に大変です。
私は、受験生時代フリーターでしたが、アルバイトをしながらの試験勉強は本当に大変でした。
やらなきゃと思いつつ、アルバイトを優先してしまい、勉強が後回しになっていました⋯
そして、勉強しなかったことの後悔と不安の毎日でした。
それでも私は、なんとか公務員試験に合格することができました。
勉強とバイトの両立には、いくつかの気をつけるべきポイントがあります。
この記事では、私の体験をもとに、
- 公務員試験とアルバイトの両立
- アルバイトを辞めるタイミング
について、押さえておきたいポイントをお話ししたいと思います。
公務員試験の勉強とアルバイトは両立できる?
アルバイトをしながら公務員試験に挑戦しようとしている学生の方は多いでしょう。
そのなかでも、
学業、アルバイト、試験勉強を両立させて合格できるのかな⋯
という、漠然とした不安を抱えている方もいるかと思います。
正直に言えば、人それぞれです。
うまく両立して合格できる人もいれば、バイトを辞めて勉強に集中しても落ちる人は落ちます。
ただ、確かなことは、
バイトを辞めて勉強に集中したほうが、結果はどうであれ、「後悔はしない」
ということです。
バイトを辞められる状況にある人は、すぐにでも辞めて、試験勉強に全精力を注いでください!
とはいえ、バイトする理由も人それぞれ⋯
- 学費を支払うため
- 生活費を賄うため
- 下宿先の家賃を支払うため
- 学生生活を有意義に過ごすため
切実な理由で働いている方もいるでしょう。
私も受験当時はフリーターで、日々の生活費を稼ぐためにバイトをしながら勉強していたので分かります。
そんなに簡単に辞められませんよね⋯
どうしてもバイトが辞められない場合は、試験勉強と両立させて合格を目指すのみ。
そう決めたら、迷わず突き進むだけです!
公務員試験の勉強とアルバイトは両立できます!
このあと、両立のために心がけておきたいポイントをお話ししたいと思います。
公務員試験の勉強とアルバイトを両立させる3つのポイント
バイトをしながらの試験勉強は想像以上に大変です。
でも、ポイントをしっかり押さえれば、両立は十分可能です。
ここでは、私の経験をもとに、両立に必要な3つのポイントを解説します。
①勉強とアルバイトとのメリハリをつける
試験勉強とバイトを両立させるには、なによりも、メリハリをつけることが大切です。
勉強する時間と働く時間を明確に分けて、それぞれ一生懸命取り組みましょう。
大学の授業などもある場合は、これも含めて考える必要があります。
試験勉強に関しては以下のポイントを意識したいですね。
- バイトはまとまった勉強時間を確保できるシフトを組む
▶︎バイトを特定の曜日に集中させる
▶︎バイトのシフトを早朝帯や夜間帯にまとめる - 勉強は一定のペースを乱さない(溜め込まない)
▶︎予備校ならペースに従えばOK
▶︎独学者は自分でスケジュール管理する - 勉強のペースに合わせて、バイトシフトを柔軟に組む
▶︎勉強が遅れぎみ→シフトを減らす
▶︎勉強が順調→シフトを増やし、直前期に備えてお金を貯める
常に勉強とバイトのバランスを考えながら、どちらもおろそかにならないよう気をつけましょう。
②3年生までに単位を取り切る
大学生の方には、卒業に必要な単位は、3年生までに可能な限り取っておくことをおすすめします。
法学部や経済学部を除き、多くの学部生の授業内容は、試験勉強とリンクしません。
かといって、必修科目だと休むわけにもいきません。
必修科目が多く残っていると、授業や課題に時間を奪われ、直前期の試験勉強に支障が出ます。
学業・試験勉強・バイトの3つを同時並行で進めていくのは大変ですが、3年生までは学業も頑張って、4年生の試験勉強に余裕を持たせられるとよいでしょう。
理想としては、4年生ではゼミだけが残っている状態にして、バイトと試験勉強に集中できるようにしたいですね。
③直前期は勉強に集中する
公務員試験合格のためには、直前期の集中的な学習が必要不可欠です。
直前期に勉強に集中できる環境を整えておきましょう。
具体的には以下のような環境です。
- バイトは辞めるか、シフトを入れない
- 大学への通学を最小限にする
ポイントは、大学の単位やお金の心配を極力排除すること。
これは、勉強集中のために必要なメンタル対策にもなります。
とすると、
- 直前期っていつごろからなの?
- バイトはいつまでに辞めればいい?
こうした疑問が湧いてくると思います。
これについて、次に解説していきます。
公務員試験でアルバイトはいつまで続ける?辞める時期は?
公務員試験合格のために、アルバイトを辞めるタイミングとしては、
本試験の3か月前
が目安です。
もちろん、状況や受験科目などによって異なりますが、この時期を目安にすると、学習計画を立てやすくなります。
ここでは、バイトの辞めどきを考えるうえで、ポイントとなる3つのタイミングを解説します。
勉強量が増加するタイミング
公務員試験に限らず、1日にかける勉強量は、本試験が近づくにつれて増加していきます。
特に、直前期の追い込みは試験の合否に大きく関わります。
とすると、追い込みをかけ始める時期がバイトを辞めるタイミングと考えることができます。
このタイミングは人や条件によって異なりますが、おおまかなプランをお示ししたいと思います。
公務員試験にかける学習時間を一般に言われる1000時間として、9か月前から開始する場合、1日の勉強量は以下のような変遷をたどるのが理想的です。
(学習時間約1000時間・月20日とした場合)
- 9か月前〜6か月前:1日2〜3時間(計180時間)
- 6か月前〜3か月前:1日4〜5時間(計300時間)
- 3か月前〜本試験:1日8〜10時間(計600時間)
普通に生活していて毎日勉強することは現実的に不可能なので、はずせない用事や体調不良も考慮して、月20日勉強すると仮定しました。
あくまで、私の経験にもとづくプランですが、多くの方がこのような形をイメージするのではないでしょうか。
3か月前からは1日中勉強で、バイトする余裕はないです。
精神的にもバイトが手につかなくなる時期ですね。
これを参考に、自分に必要な勉強量とおおまかなスケジュールを立ててみて、バイトの辞めどきを考えてみましょう。
学習がアウトプット中心になるタイミング
学習が知識習得から、問題演習のアウトプット中心に切り替わる時期が、バイトを辞めるタイミングを決める目安にもなります。
試験勉強の方法は大きく分けて、以下の2つを組み合わせてするのが一般的です。
- インプット型学習
▶︎参考書や予備校の授業から知識を習得する学習 - アウトプット型学習
▶︎習得した知識を用いて、問題を解く学習
最終的な目標は本試験の問題を解けるようになることですが、問題を解くには知識が必要なので、勉強開始当初は、知識を入れるインプットが中心の学習になります。
知識がある程度定着してくると問題が解けるようになり、徐々にアウトプットにかける勉強時間が増えてきます。
以下が、勉強時期に着目したインプットとアウトプットのおおまかなイメージです。
- 9か月前〜6か月前: インプット > アウトプット
- 6か月前〜3か月前: インプット = アウトプット
- 3か月前〜本試験: インプット < アウトプット
直前期になると、ほぼアウトプット中心の勉強に移り、インプットは抜けた穴を補充する程度です。
具体的な勉強をイメージすると分かりますが、インプットよりもアウトプットの方が机に向かう時間が圧倒的に多いのが特徴。
インプットは電車のなかでも、ながら勉強の感覚で短時間でできますが、アウトプットはそうはいかないですね。
とすると、時間のかかるアウトプット中心の勉強に切り替わる時期が、ひとつの転換点と考えることができるでしょう。
精神的な余裕がなくなってくるタイミング
試験が近づいてくると、誰しもが精神的に余裕がなくなり、焦りや不安に襲われます。
これを「バイトを辞めて勉強に集中し始めるタイミング」の目安にしてもよいでしょう。
タイミングは人それぞれですし、勉強の進捗状況によっても変わります。
どんなときに焦りや不安を感じるのか、具体例をいくつかご紹介します。
- なかなかインプットが1周しない
- 予備校の授業ペースについていけない
- インプットをしたのに、過去問が全然解けない
- 模試の判定結果が悪かった
- 単純に受かるかどうか不安
マイナス思考になってはいけませんが、予備校のペースや模試の結果は客観的な指標なので、タイミングを考えるきっかけになりますね。
ただし、不安のあまり、いきなりバイトを辞めてしまうのも考えものです。
まずは、学習計画の修正やバイトのシフト調整など、無理のない範囲で焦りや不安の解消を図ってみましょう。
信頼できる人に相談するのも方法です。
私は、当時通っていた予備校に相談して、3か月前にバイトを辞めるように言われました。
そのとおりに辞めて、最終的に合格できました。
以上、3つのポイントを考慮すると、3か月前がひとつの目安になります。
バイトを辞めるタイミングを自分なりに探りましょう。
ただ、バイトを辞めるということは「収入がなくなること」
バイトを辞めたあとのことも考えなければなりません。
次は、バイトを辞める前にしておくべき対策を解説します。
公務員試験でアルバイトを辞める前にしておきたい3つのこと
公務員試験に向けてアルバイトを辞めるなら、事前にお金の不安を解消しておくことが大切です。
ここでは、辞める前にしておきたい3つのことを解説したいと思います。
①仕送りの依頼と金額を確認する
まずは、親や家族に仕送りをお願いしましょう。
OKならその金額も確認。
頼みづらい方もいるかもしれませんが、これは合格のために必要なことです。
仕送りがあると、勉強を進めていくうえで、大きなアドバンテージになります。
ダメ元でも思い切って相談しましょう。
②バイトと節約で必要額を貯める
バイトを辞めたあとの無収入期間で必要な額を、事前に用意しておくと安心です。
仕送り金額を含めて足りない金額を割り出し、バイトのシフトを増やしたりして、計画的に貯めていきます。
模試や論文・面接対策など、追加の出費も忘れずに計算に入れてくださいね。
節約も重要です。
- 外食の回数を減らす
- スマホのプランを見直す
- 不要なサブスクサービスを解約する
早い段階から計画的に貯金することで、無理なく貯金できます。
③万が一に備えて、日雇いバイトに登録しておく
万が一のために、日雇いバイトの登録をしておくことをおすすめします。
いくら緻密に計画していたとしても、バイト収入が途絶えたあとに、緊急の出費が必要になることがあります。
そんなときのために、すぐに短期間のバイトに入れるよう、日雇いバイトなどの登録を事前にしておくと安心です。
できれば、余裕のあるうちに、何度か日雇いバイトを経験しておくと、いざというとき役に立ちますよ。
また、日雇いバイトは体力的な負担が少ないものを選ぶと、勉強への負担も最小限で済みます。
私はフリーター時代、住宅展示場の旗持ちの日雇いバイトをしたことがありますが、体力的にはラクでしたね。
倉庫の荷物仕分けは、体力的にキツかったですね。
Q&A|公務員試験の勉強とアルバイトについて
勉強とバイトの両立で、公務員試験の合格を勝ち取ろう!
以上、公務員試験における勉強とバイトの両立についてお話ししました。
試験勉強とバイトの両立は本当に大変です。
でも、しっかりとした気持ちをもって、計画的に進めていけば、両立は十分可能です。
試験勉強とバイトのどちらも頑張って、公務員試験の合格を勝ち取りましょう!