こんにちは、てつです。
私は就職氷河期時代にフリーターから公務員試験に合格。13年間都内某区役所で勤務し、最速で管理職選考に合格しました。
このブログでは、元公務員の私が、公務員時代の実体験をベースに、これから公務員試験に挑戦しようとする方・現役の公務員の方に向けて役立つ情報を発信しています。
今回の記事のテーマは「公務員試験は年齢が高くても合格できるのか?」
公務員試験のなかでも多くの人が受験する大卒程度枠。
試験によって違いますが、年齢制限は大体30歳前後です。
新卒生から社会人まで幅広く受験できるチャンスがあります。
もちろん年齢要件さえ満たしていれば、年齢が試験結果に直接影響を与えることはありません。
ただ、年齢が高い人や年齢制限ギリギリで受ける人は、
「年齢が高いと若い人よりも不利なのでは?」「実際に年齢制限で合格できる人はいるの」
と不安になるかもしれません。
いくら30歳前後まで出願できるとはいえ、本当に合格できるのか気になりますよね。
ただ、公表されているデータがないため、実際のところはわからないのが正直なところです。
私は特別区受験当時26歳、しかも就職氷河期時代に年齢制限ギリギリで一発合格できたので、年齢が高くても合格はできると思っています。
そこで、この記事では、就職氷河期時代に年齢制限ギリギリで公務員試験に合格した私が、年齢が高くても合格できる理由、年齢が高いと聞かれる面接での質問、年齢制限ギリギリで受験する際に注意したいことなどについて、解説していきたいと思います。
年齢制限ギリギリで公務員試験を受験しようとしている方には、この記事を読んで、ぜひ果敢にチャレンジしてほしいと思います!
公務員試験は年齢制限ギリギリでも合格できる?
結論から言うと、年齢制限ギリギリでも公務員試験に合格することは十分に可能です。
私は、就職氷河期時代に当時の年齢制限ギリギリの26歳で特別区の公務員試験を受験しました。
当時(平成22年度)の倍率は8.4倍とかなり高かったにも関わらず合格できました。
近年はそこまで倍率も高くないので、年齢制限ギリギリでも十分合格はできます!
受験当時は、「年齢が高いことで不利になるのではないか」と不安を感じていました。
「そんなことは関係ない!」と自分に言い聞かせて、試験勉強に励んでいましたが、やはり気にはなっていましたね。
でも、実際には年齢が合否に直接影響することはなかったと思っています。
入庁後の同期職員でも既卒者は全然珍しくなかったですし、25歳以上の人もいましたよ。
就職氷河期時代ですらそのような状況なので、年齢を気にする必要はないです。
年齢が高い受験者が最も大事なのは○○試験!?
公務員試験は大きく、学科試験と面接試験にわかれますが、年齢が高いと、とかく面接試験を心配しがちです。
でも、実は、年齢が高いからこそ、学科試験の得点が最重要なんです!
それはなぜか…
働きながら公務員試験の勉強をするのって普通にすごくないですか?
公務員試験には相当な勉強量が必要です。
難易度の高い国家試験レベルかそれ以上です。
その勉強を働きながら頑張って学科試験を通過するのは、それだけで評価の対象ですよ。
私は、特別区の面接試験で面接官にこう言われました。
「アルバイトしながら公務員試験の勉強もして大変だったでしょう。すごいですね。」
このときにはじめて思いました。
「働きながら公務員試験の学科試験を通過できること」自体がアピール材料なんだと…
面接試験のことは学科試験が終わってから気にしましょう。
まずは、学科試験で高得点を取ることを目標にしてください。
年齢が高いと公務員試験の面接で何が質問される?
年齢が高いからこそ学科試験の結果が重要だということはお分かりいただけたかと思います。
それでもやっぱり、面接で何を聞かれるかは気になりますよね。
年齢が高いと聞かれることとして準備しておきたいのは以下の質問です。
- なぜ今公務員なのか(若いときは公務員になろうと思わなかったのか)
- (前職を辞めている場合)前職を辞めた理由
- (転職の場合)公務員に転職する理由
- 前職の職務内容・実績
- 前職の成功談・失敗談
- 試験勉強はどのようにしていたか
民間だと前職を辞めた理由を厳しくつっこまれたりしますが、私の経験から言えば、公務員試験ではそこまで厳しくつっこまれたりはしないかなと思います。
あくまで私のケースですが、私に対応してくださった特別区の面接官(3名)は、私の話をしっかりと聞いてくださいましたし、私の経歴も前向きに捉えてくれていましたね。
私は当時、民間にも応募していくつか面接を受けましたが、「前職を辞めた理由」ばかりいろいろな角度から質問されて相当なつっこみに遭い、辟易してしまいました…(結果、当然のように落とされました)
特別区では全くそういうのはなかったです。
特別区の面接は、受験生のいいところを引き出そうとするスタンスでしたね。
だからこそ公務員の面接で何が重要かというと、
自分の年齢や経歴に誇りをもって、熱意をストレートに伝える
ことだと私は思います。
あとは、自分の経歴や想いを整理して言語化するだけです。
だから、学科試験が終わったあとでも面接対策は十分間に合います。
とにかく学科試験を通過しないと何も始まりません。
ただ、働きながら試験勉強や面接対策をするのは結構大変なので、アガルートアカデミーのような公務員予備校の活用も検討してみるとよいでしょう。
年齢制限ギリギリで公務員試験を受験する際に心がけること
年齢制限ギリギリで公務員試験にチャレンジするとなると、相当な覚悟が必要になります。
また、学生とは違い、さまざま制約や逆境があるかと思います。
そこで、年齢が高くても公務員試験に合格するために心がけることについて、私の経験をもとに書いていきたいと思います。
勉強時間を十分に確保する
当たり前の話ですが、公務員試験の学科試験にかける時間を十分に取りましょう。
学生は生活のすべての時間を試験勉強に使うことができますが、社会人だとそうはいきません。
意識して勉強時間を確保しないと、どんどん時間が過ぎて行ってしまいます。
私は当時フリーターで2つのアルバイトを掛け持ちしながら試験勉強をしていましたが、身体的にも精神的にもかなり大変でした。
働きながらの試験勉強はつらかったですが、なんとか勉強時間を見つけて、予備校の授業をeラーニングで受講していました。
それでも、試験直前はかなり不安でしたが…
まずは、自分に合う勉強法を早く見つけて、学科試験対策に集中しましょう。
試験勉強に集中する
年齢制限ギリギリで公務員試験を受験する場合、メンタル面のケアも非常に重要です。
「今年が最後のチャンス」というプレッシャーを感じて、精神的に追い詰められてしまう人も少なくないでしょう。
実際、私も試験勉強期間中は不安やストレスとの戦いでした。
「本当に合格できるのだろうか」「もし不合格だったらどうしよう」と考えると、心が折れそうになりますよね。
そんなとき私は、
とにかく学科試験を通過できれば、自分は合格できる!
と言い聞かせていました。
フリーターなのに「面接は絶対に受かるだろう」という謎の自信でしたが、結果としては合格できました…
とにかく余計なことは考えずに学科試験に集中することが本当に大事なんです!
「学科試験に受かれば面接はなんとかなる」
と言い聞かせて試験勉強に没頭しましょう!
将来のことも考えてみる
いくら勉強を頑張っても、合格が叶わない可能性もあります。
それは、競争試験なので仕方がありません。
不合格になってしまったことも考えて、勉強以外の時に、将来のことも考えておくとよいでしょう。
先ほどの「余計なことは考えない」と矛盾して聞こえてしまうかもしれませんが、
勉強の時はとにかく勉強に集中、将来のことは勉強以外の時に考える
ということです。
私は当時フリーターでしたが、もし落ちたら「一生フリーター」を覚悟しました。
でも、今考えたらかなり危ない考えだったなと思います。
時は就職氷河期時代、落ちたら本当に人生終わってしまうかもしれませんでしたから…(実際には人生そんなに簡単に終わらないんですけどね)。
なので、これから受験するみなさんには、勉強以外の時間になんとなく将来のことを考えたり、「もし落ちたらこうしよう」ということを考えておいてもらいたいのです。
もし落ちてしまった場合のことも考えておくことで、「最後というプレッシャー」も少しは和らいで、さらに勉強に集中できるでしょう。
年齢が高くても合格できる! とにかく信じて勉強を!
以上、「公務員試験は年齢が高くても合格できるのか?」について書いてきました。
結論は、
年齢が高くても合格できます!
そして、何度も言いますが、年齢が高い受験者にとって最も重要なのは、学科試験で高得点を取ること。
働きながらの勉強は大変だと思いますが、これを乗り越えれば「合格」という結果が待っています。
とにかく自分を信じて、学科試験に全力集中しましょう!
ただ、学科試験対策も面接対策も、独学で完璧にするのは難しいです。
特に時間が限られている社会人ならなおさら。
もし、本気で公務員試験を目指すなら、公務員予備校の受講も考えてみてください。
きっとあなたを合格に導いてくれるでしょう。
\ 社会人におすすめ /