伊藤塾の公務員講座ってどう？｜元公務員が特徴・費用・カリキュラムを徹底解説します！

今回は、法律系資格スクールで有名な伊藤塾の公務員試験対策講座について解説していきたいと思います。

伊藤塾には、受講生のさまざまなニーズに応える多彩なコースがあり、サポート内容も充実しています。

だからこそ、

という方もいると思います。

そこで、伊藤塾の公務員試験対策講座について、元公務員であり公務員試験経験者でもある私が徹底分析。

特徴・カリキュラム内容・費用などについて、詳しく解説していきたいと思います。

公務員試験合格を目指して、伊藤塾の受講を考えている方の講座選びの参考にしていただければうれしいです。

伊藤塾ってどんなスクール？

伊藤塾は、法律系資格試験を専門とする大手資格予備校です。

司法試験をはじめとして、司法書士試験、行政書士試験、公務員試験など、一般に難関資格と呼ばれる法律系資格試験の対策講座をメインに取り扱っています。

法律系に特化していることもあり、各試験においては、軒並み高い合格実績を誇っています。

伊藤塾が大事にしているのは、「合格後を考える」という理念。

この理念に基づく試験合格後を見すえた指導とサポートが、公務員試験対策講座にも表れているように思います。

伊藤塾｜公務員試験対策講座の特徴は？

伊藤塾の公務員試験対策講座のラインナップと内容を見ていきたいと思います。

伊藤塾には、分析してみてわかった特徴がいくつかあります。

元公務員で公務員試験も経験した私が気づいた伊藤塾の特徴について、受講生目線で書いていきたいと思います。

私が感じた伊藤塾の特徴は以下の3点です。

それぞれ解説していきます。

法律科目に強くなる

伊藤塾といえば、なんといっても法律科目指導が最大の強み。

司法試験の指導実績は業界随一です。

• 考え抜かれたカリキュラム
• 作り込まれたテキスト
• 質の高い専門家講師陣

長年の法律科目指導で培われたノウハウが公務員試験対策講座にも受け継がれています。

伊藤塾を受講すれば、間違いなく法律科目に強くなります。

法律科目の攻略がカギとなる公務員試験対策ではとても心強いですね。

アウトプットに自信が持てる

伊藤塾は法律科目のインプット学習だけではなく、アウトプットも重視。

試験ごとに異なるアウトプット重視の対策が充実しています。

• 論文・記述対策
• 政策課題対策
• 企画提案対策
• 討議対策

これらの対策では、論文・記述への丁寧な添削指導、ゼミ形式を取り入れた演習授業、演習におけるきめ細かなフィードバックなど、受講生に寄り添った指導を受けられます。

近年、人物重視の傾向が高まっている公務員試験ですが、伊藤塾ならアウトプットが苦手な人でも自信が持てそうですね。

アウトプットの前提となる基礎知識もしっかりとインプットできるので安心です。

内定までサポートしてもらえる

試験勉強だけなく、合格後の内定までしっかりサポートしてもらえます。

伊藤塾には内定をとるための対策として以下のものがあります。

• 官庁訪問対策（知識とスキルが学べるゼミ、省庁研究など）
• 面接対策（講義、ゼミ、面接カード添削、模擬面接など）
• 時事対策（月1回の講義）

国家公務員試験は合格後の官庁訪問が最大のハードル。

地方公務員試験でも面接やグループ討議などが非常に重視されています。

せっかく一生懸命勉強して試験に合格したのに、内定がもらえなければ意味がありませんよね。

模擬面接は合格レベルに達するまでいつでも何度でも可能なようです。

就職までつながるサポートがあるのはとても心強いですね。

伊藤塾｜公務員試験対策講座で目指せる試験は？

伊藤塾の公務員講座は行政事務職の公務員試験に幅広く対応しています。

主な職種は以下のとおりです。

このほか、衆議院事務局/法制局、参議院事務局/法制局、国立大学法人等職員にも対応。

特に伊藤塾では、公務員試験の最難関・国家総合職試験の合格者輩出に力を入れています。

法律系資格専門スクールの強みを活かした質の高い講義とアウトプット型の人物試験対策が好評で、平均の2倍以上の内定率を誇ります。

また、都道府県庁、特別区、政令指定都市などの地方上級試験対策も万全。

2025年度から新設された国家一般職（教養区分）にもいち早く対応するなど、最新のニーズにも応えています。

基礎から丁寧に法律が学べる伊藤塾なら、ゼロからでも公務員試験の合格を目指せるでしょう。

伊藤塾｜公務員試験対策講座の受講方法は？

Web方式で受講します。

講義形式の授業は、Web配信で期限内ならいつでも何度でも受講でき、視聴スピードの調整も可能。

論文、集団討論、面接対策などで、双方向型の指導やグループワークによる授業は、オンラインのライブ配信が中心です。

質問や相談もオンラインで対応してもらえます。

伊藤塾｜公務員試験対策講座のコースとカリキュラムは？

伊藤塾の公務員試験対策講座は、全部で11コースです。

大卒程度の公務員試験は主に「国家総合職」「国家一般職」「地方公務員」がありますが、伊藤塾では、受験区分や併願との組合せによりコースが分かれています。

まずは自分が希望する職種からコースを選び、さらに受講期間・学習内容（カリキュラム）・費用面などから、自分に合ったコースを選ぶようにしましょう。

各コースの特徴と内容を解説します。

▼伊藤塾公務員講座｜コース・希望職種対照表▼

コース / 希望職種	国家総合職	国家一般職	地方上級	国家専門職	裁判所事務官
国家総合職（法律区分・教養区分）コース
国家総合職（法律区分・教養区分）コース 【併願フルパック】
国家総合職（教養区分）専願コース
国家総合職（法律区分）専願コース
国家総合職（院卒行政区分・法律）コース
国家総合職＋一般職（教養区分）コース
国家一般職＋地方上級コース
国家一般職＋地方上級コース 【併願フルパック】
国家一般職（教養区分）＋地方上級（教養型）コース
地方上級コース
裁判所事務官一般職コース

国家総合職（法律区分・教養区分）コース

国家総合職を法律区分・教養区分のどちらでも目指せるコースです。

法律区分のメインである法律科目は、憲法・民法・行政法を中心に質の高い講義でたっぷりと時間をかけて学び、アウトプット重視の演習授業で記述対策も。

教養科目は効率性を重視しつつ、合否を分ける数的処理は十分な時間・回数が確保されています。

論文対策は、基礎知識となる行政・経済科目を学び、インプット・アウトプット両方に対応した政策課題授業で、官庁訪問にも活かせる内容になっています。

一般職（教養区分）・地方上級の併願対策があるのもありがたいですね。

国家総合職への可能性を広げたい方、そして、一般職・地方上級の併願も考えている方におすすめのオールインワンコースです。

コース名	国家総合職（法律区分・教養区分）コース
目指せる職種	・国家公務員（総合職、一般職） ・地方公務員（都道府県、政令市、特別区、市役所など）
受講期間	1年 / 2年 / 3年
主な 学習内容	・基礎能力科目（教養） ・専門科目（法律・行政・経済ほか選択科目） ・政策課題（論文演習、ゼミ） ・教養区分2次対策（企画提案、政策課題討議） ・面接・官庁訪問対策（省庁研究、模擬面接など） ・時事対策
受講料	598,000円＋入塾料（10,000円）

国家総合職（法律区分・教養区分）コース【併願フルパック】

一般的な国家・地方公務員を目指しながら、国家専門職と裁判所事務官も視野に入れるコース。

国家一般職（教養区分）への挑戦も、地方公務員試験との併願も可能です。

カリキュラムは国家総合職（法律区分・教養区分）コースに加えて、国家専門職・裁判所事務官併願対策ともりだくさん。

専門対策として、国税専門官・財務専門官試験で必要とされる会計学、労働基準監督官試験向けの労働事情を取り扱います。

さらに国家一般職（教養区分）の教養論文対策、国家専門職の専門記述対策、裁判所事務官の記述対策も含む、まさにフルコースの内容。

難易度の高い国家公務員試験から地方公務員まで幅広く挑戦したい方におすすめです。

コース名	国家総合職（法律区分・教養区分）コース【併願フルパック】
目指せる職種	・国家公務員（総合職、一般職、専門職、裁判所事務官） ・地方公務員（都道府県、政令市、特別区、市役所など）
受講期間	1年 / 2年 / 3年
主な 学習内容	・基礎能力科目（教養） ・専門科目（法律・行政・経済ほか選択科目） ・政策課題（論文演習、ゼミ） ・教養区分2次対策（企画提案、政策課題討議） ・面接・官庁訪問対策（省庁研究、模擬面接など） ・時事対策 ・国家専門職・裁判所事務官併願対策
受講料	650,000円＋入塾料（10,000円）

国家総合職（教養区分）専願コース

国家総合職を教養区分のみの受験で目指すコースです。

カリキュラムは、国家総合職（法律区分・教養区分）コースを教養区分専願者向けにアレンジした内容。

基礎能力科目、政策課題、教養区分2次対策、面接・官庁訪問対策、時事対策はそのままに、専門科目をスリムにしています。

教養区分の受験科目には専門科目がありませんが、総合論文試験では専門科目の知識が必要なため、これに的を絞った専門科目対策です。

また、基礎能力科目と専門科目を独学で学びたい人向けに、インプット講義を省いた「演習生プラン」もあります。

コース名	国家総合職（教養区分）専願コース
目指せる職種	国家公務員（総合職）
受講期間	1年 / 2年
主な 学習内容	・基礎能力科目（教養） ・専門科目（憲法・行政法ほか行政・経済系科目） ・政策課題（論文演習、ゼミ） ・教養区分2次対策（企画提案、政策課題討議） ・面接・官庁訪問対策（省庁研究、模擬面接など） ・時事対策
受講料	・本科生：348,000円＋入塾料（10,000円） ・演習生：188,000円＋入塾料（10,000円）

国家総合職（法律区分）専願コース

国家総合職を法律区分のみの受験で目指すコースです。

大学3年次の途中から学習を開始する場合、秋の教養区分試験に間に合わないため、法律区分に絞って対策するのもひとつの選択肢。

法律区分試験に特化して集中的に対策ができます。

ただし、このコースには併願対策がないため注意が必要です。

国家一般職や地方公務員試験との併願も視野に入れたい人は、国家総合職（法律区分・教養区分）コースを選択しましょう。

コース名	国家総合職（法律区分）専願コース
目指せる職種	国家公務員（総合職）
受講期間	1年
主な 学習内容	・基礎能力科目（教養） ・専門科目（憲法・民法・行政法・刑法・商法・労働法） ・政策課題（論文演習） ・面接・官庁訪問対策（省庁研究、模擬面接など） ・時事対策
受講料	428,000円＋入塾料（10,000円）

国家総合職（院卒行政区分・法律選択）専願コース

大卒程度試験との共通問題対策と院卒区分試験で課される政策課題討議対策がセットになったコースです。

共通問題対策は国家総合職（法律区分）専願コースと同じ内容。

院卒区分試験特有の政策課題討議については、対策講義（3時間）と模擬討議（1回）で対策します。

コース名	国家総合職（院卒行政区分・法律選択）専願コース
目指せる職種	国家公務員（総合職）
受講期間	1年
主な 学習内容	・基礎能力科目（教養） ・専門科目（憲法・民法・行政法・刑法・商法・労働法） ・政策課題（論文演習） ・面接・官庁訪問対策（省庁研究、模擬面接など） ・時事対策 ・政策課題討議対策（講義＋模擬討議）
受講料	468,000円＋入塾料（10,000円）

国家総合職＋一般職（教養区分）コース

国家総合職と国家一般職をともに教養区分で受験したい方向けのコースです。

カリキュラムは、国家総合職（教養区分）専願コースに、一般職（教養区分）の課題対応能力試験対策を加えた内容。

2年間プランなら、大学3年次春の国家一般職（教養区分）からの挑戦も可能です。

コース名	国家総合職＋一般職（教養区分）コース
目指せる職種	国家公務員（総合職、一般職）
受講期間	1年 / 2年
主な 学習内容	・基礎能力科目（教養） ・専門科目（憲法・行政法ほか行政・経済系科目） ・政策課題（論文演習、ゼミ） ・課題対応能力試験対策 ・教養区分2次対策（企画提案、政策課題討議） ・面接・官庁訪問対策（省庁研究、模擬面接など） ・時事対策
受講料	390,500円＋入塾料（10,000円）

国家一般職＋地方上級コース

国家公務員も地方公務員もどちらも目指せる定番コースです。

憲法・民法・行政法をはじめとした各法律系科目に加えて、経済学、政治学、行政学など、あらゆる科目の重要論点を基礎から丁寧に学べます。

地方公務員試験の様々なパターンにも対応。

択一対策だけでなく、教養論文、専門記述、面接対策も含まれるオールインワン講座と言ってよいと思います。

国家公務員と地方公務員の併願を希望する方はもちろん、どちらか迷っていて勉強しながら決めたい方にもおすすめのコースです。

コース名	国家一般職＋地方上級コース
目指せる職種	・国家公務員（一般職、専門職） ・地方公務員（都道府県、政令市、特別区、市役所など）
受講期間	1年 / 2年 /3年
主な 学習内容	・教養科目 ・専門科目（法律・行政・経済など） ・専門記述対策 ・教養論文対策 ・国家一般職・地方上級ゼミ（論文演習、討議） ・面接対策 ・時事対策 ・課題対応能力試験対策
受講料	328,000円＋入塾料（10,000円）

国家一般職＋地方上級コース【併願フルパック】

国家一般職＋地方上級コースの内容から、さらに国家専門職および裁判所事務官対策も加えたコースです。

このコースでは、地方上級対策をベースとして、より高度な知識が求められる科目をゼロから攻略してきます。

地方上級対策では手薄になりがちな労働法、商法、刑法対策も万全。

国家・地方公務員（一般職）だけでなく、国税専門官や財務専門官、労働基準監督官、裁判所事務官といった専門職も射程に入れて対策したい方におすすめです。

また、専門職への専願が不安な方で、一般職も考えてみたいという方にもおすすめのコースです。

コース名	国家一般職＋地方上級コース【併願フルパック】
目指せる職種	・国家公務員（一般職、専門職、裁判所事務官） ・地方公務員（都道府県、政令市、特別区、市役所など）
受講期間	1年 / 2年 / 3年
主な 学習内容	・教養科目 ・専門科目（憲法、民法、行政法、刑法、経済学、政治学、行政学、会計学、労働事情など） ・専門記述対策 ・裁判所一般職専門科目（刑法） ・裁判所一般職記述対策 ・教養論文対策 ・国家一般職・地方上級ゼミ（論文演習、討議） ・面接対策 ・時事対策 ・課題対応能力試験対策
受講料	368,000円＋入塾料（10,000円）

国家一般職（教養区分）＋地方上級（教養型）コース

教養対策に特化して対策し、国家一般職と地方公務員の合格を目指せるコースです。

負担の大きい専門科目対策は行わず、教養科目と人物試験の対策に集中できます。

また、本コースの内容は民間企業の就職活動にも応用できます。

公務員はもちろん、民間の就活にも力を入れたい方にもおすすめです。

コース名	国家一般職（教養区分）＋地方上級（教養型）コース
目指せる職種	・国家公務員（一般職） ・地方公務員（都道府県、政令市、特別区、市役所など）
受講期間	1年 / 2年
主な 学習内容	・教養科目 ・教養論文対策 ・面接対策 ・時事対策 ・国家一般職・地方上級ゼミ ・課題対応能力試験対策
受講料	268,000円＋入塾料（10,000円）

地方上級コース

都庁、特別区、政令市を目指す方向けのコースです。

カリキュラムは地方公務員試験で問われる法律系、経済系、行政系科目を網羅。

面接対策はもちろん、都庁で課される専門記述や、特別区の教養論文の準備もしっかりできます。

地方上級で不要な高難易度の対策を省いたスリムなカリキュラムで、地方公務員に特化して最短かつ効率的に合格を目指したい方におすすめです。

コース名	地方上級コース
目指せる職種	地方公務員（都道府県、政令市、特別区、市役所など）
受講期間	1年
学習内容	・教養科目 ・専門科目（憲法、民法、行政法、刑法、経済学、政治学、行政学など） ・専門記述対策 ・教養論文対策 ・面接対策 ・時事対策
受講料	298,000円＋入塾料（10,000円）

裁判所事務官一般職コース

裁判所事務官（一般職）のみを目指す人のための専願コースです。

裁判所事務官に特化しているため、法律科目対策は憲法・民法・刑法のみ。

特に難易度の高い刑法については、国家総合職コースの講座を受講します。

教養科目、論文・面接対策もしっかりとカバー。

裁判所事務官特有の記述問題にも対応できる記述対策講座もあり、裁判所事務官に特化した対策ができます。

コース名	裁判所事務官一般職コース
目指せる職種	裁判所事務官（一般職）
受講期間	1年 / 2年
学習内容	・教養科目 ・専門科目（憲法・民法） ・裁判所一般職専門科目（刑法） ・裁判所一般職記述対策 ・教養論文対策 ・面接対策 ・時事対策　など
受講料	272,000円＋入塾料（10,000円）

伊藤塾｜公務員試験対策講座各コースの費用（料金）比較

伊藤塾公務員講座の全コースの費用（受講料）が比較できるよう一覧表にしてみました。

各コースの費用と内容を見比べながら、自分に合ったコースを選びましょう。

▼各コース料金比較表▼

コース	費用（料金）
国家総合職（法律区分・教養区分）コース	598,000円
国家総合職（法律区分・教養区分）コース【併願フルパック】	650,000円
国家総合職（教養区分）専願コース	348,000円 ※演習生：188,000円
国家総合職（法律区分）専願コース	428,000円
国家総合職（院卒行政区分・法律）専願コース	468,000円
国家総合職＋一般職（教養区分）コース	390,500円
国家一般職＋地方上級コース	328,000円
国家一般職＋地方上級コース【併願フルパック】	368,000円
国家一般職（教養区分）＋地方上級（教養型）コース	268,000円
地方上級コース	298,000円
裁判所事務官一般職コース	272,000円

※別途入塾料（1万円）あり

伊藤塾｜公務員試験対策講座の学習サポートは？

学習開始から内定後まで、安心できるサポートが受けられます。

学習内容に関する質問から進路相談、交流会などもあるようです。

具体的なサポート内容は以下のようなものです。

頻度や内容など、詳しくは伊藤塾に直接確認してみてください。

まとめ

以上、伊藤塾の公務員試験対策講座について、経験者の私が感じたことも交えながら解説してきました。

伊藤塾には本当にいろいろなコースがあって、迷ってしまいますよね。

それでも、公務員を目指す方にマッチするコースは必ずあるはず。

自分に合ったコースを選んで、伊藤塾で公務員試験勉強をはじめましょう！