全然不利じゃない!|フリーターから公務員試験に合格するためのポイントを徹底解説!【就職氷河期時代にフリーターから合格した元公務員が語ります】

フリーターが不利にならない理由と合格のためのポイント フリーターから公務員試験に合格できる? 【時は就職氷河期・倍率8倍以上】フリーターから公務員試験に合格した私が解説します!

こんにちは、てつです。

私は就職氷河期時代にフリーターから公務員試験に合格。13年間都内某区役所で勤務し、最速で管理職選考に合格しました。

このブログでは、元公務員の私が、公務員時代の実体験をベースに、これから公務員試験に挑戦しようとする方・現役の公務員の方に向けて役立つ情報を発信しています。

今回の記事のテーマは、「フリーターから公務員試験に合格するためのポイント」

フリーターの方のなかには、公務員試験の合格を目指そうとしている方も多いでしょう。

ただ、フリーターというと世間からは、

「定職に就かないでフラフラしている」

と思われがち…

フリーターであることに負い目を感じているフリーターの方もいるのではないでしょうか?

私もフリーターを経験しているのでわかります…

フリーターは自由なんですが、いろいろなことが不安なんですよね。

なので、公務員試験の勉強を始めても、

  • フリーターが公務員試験に合格できるのかな…
  • フリーターだと公務員試験に不利なのかな…
  • このまま公務員を目指しても大丈夫なのかな…

などと考えてしまって、なかなか勉強に集中できないこともあるでしょう。

それでも、私はフリーターから公務員試験になんとか合格することができました。

その経験から断言します。

フリーターでも公務員試験に十分合格できます!

しかも、フリーターであることは不利になりません

この記事では、公務員試験の倍率が8倍を超えていた就職氷河期時代に、フリーターから最後のチャンスで公務員試験に合格した私が、フリーターから公務員試験に合格するためのポイントを解説します。

この記事が、フリーターから公務員を目指している方の参考になれば幸いです。

目次

フリーターが公務員試験で不利じゃない3つの理由

フリーターから公務員試験を目指す際、「フリーターだと不利なのでは?」と不安に感じる方も多いでしょう。

しかし、実際にはフリーターであることが公務員試験で不利になることはありません。

むしろ、フリーターならではの強みを活かせる部分もあるのです。

とはいえ、「やっぱり不利なのでは?」と思う方もいるでしょう。

そこで、よくある疑問3つについて、公務員試験ではフリーターが不利にならない理由を解説します。

疑問1:卒業から空白期間があると不利なのでは?

多くのフリーターの方は、卒業から一定の空白期間があるでしょう。

民間企業の就職試験では、この空白期間がマイナスに評価されてしまいます。

このため、よほど特殊な経験や高度なスキルがないと内定を取ることは非常に難しいです。

しかし、公務員試験では、空白期間をどのように過ごしたかが重要です。

フリーターとしての経験は、公務員試験では職歴として評価されます。

その期間に培った様々なスキルや経験は、公務員として求められる能力を養う上で非常に価値があるのです。

逆に新卒者が、新卒というだけで有利になることもありません。

これに関しては、関連記事「公務員試験で新卒は有利?」で詳しく解説しています。

疑問2:アルバイト経験はアピール材料にならないのでは?

語弊を恐れずにいうなら、アルバイト経験は世間一般からすると「所詮アルバイト」です。

民間企業の就職試験では職歴として一切評価されません。

このため、質問されるのは「なぜ前職を辞めたのか」「なぜ定職に就かなかったのか」ばかり…

とにかく角度を変えてしつこく質問され、フリーター期間のことは一切聞かれなかった…

こんな経験をした方も多いでしょう。

でも、公務員試験ではフリーター経験がしっかりと評価されます。

なぜなのでしょうか? 理由は…

アルバイトで生活費を稼ぎながら、公務員試験で結果を出したこと自体がすごいことだから

です。

公務員試験は、民間企業の筆記試験とは難易度に雲泥の差があります。

働かずに浪人して勉強する人もいるぐらいです。

フリーター経験は公務員試験ではちゃんと評価してもらえるので、自信を持って臨んでください。

疑問3:新卒よりも年齢が高いから不利なのでは?

公務員試験は、司法試験や公認会計士のような国家試験に近い性質を持っています。

年齢よりも、試験に合格するための知識とスキルが重要視されます。

新卒だけでなく、浪人して勉強に打ち込む人も多く見られます。

つまり、公務員試験では職歴の有無よりも、試験対策の努力が合否を分けるのです。

フリーターとしての経験があれば、むしろ人生経験の豊かさをアピールできる可能性があります。

公務員試験では年齢の高さは必ずしも不利に働かないと思って大丈夫です。

公務員試験における年齢との関係については、関連記事「公務員試験で年齢が高いと不利?」で詳しく解説していますので、あわせてお読みください。

以上のように、フリーターが公務員試験で不利だと思われがちな点も、公務員試験の特性を理解すれば、そこまで不安に感じる必要はありません。

民間企業の就職試験とは異なる評価基準があることを念頭に置き、自分の経験を前向きにアピールすることが大切です。

このあとは、フリーターの強みを活かして公務員試験に臨むための具体的なポイントを解説します。

フリーターから公務員試験に合格するための3つのポイント

フリーターから公務員試験に挑戦する際には、いくつかの重要なポイントがあります。

ここでは、私の経験を踏まえて、合格するためのポイントを詳しく解説します。

面接を気にするより、まず学科試験に集中する

フリーターだとアピールできる職歴がなく、面接で何を質問されるのか不安になるでしょう。

多くの方は、フリーターにとって最大の関門は面接だと思っているのではないでしょうか?

私も当時そう思っていました。

でも、フリーターとして公務員試験を受験してわかったことがあります。

それは、

フリーターだからこそ、学科試験での得点が重要

ということです。

フリーターとして働きながら試験勉強した結果が高得点であれば、これだけで高評価なんです。

私は面接の際、面接官にフリーターをしながら試験勉強をしていたことをお話しすると、面接官にこう言われました。

「アルバイトしながら、公務員試験の勉強もして、大変だったでしょう。それで学科試験を合格できるなんてすごいですね。」

アルバイトと公務員試験の勉強を両立させることがこんなに評価されるとは正直思っていなかったので、驚いたのを覚えています。

なぜこんなに評価されるかというと、公務員の仕事は複数の作業を同時並行でこなす「マルチタスク」ができる能力が必要とされるからです。

逆に学科試験を通過できても得点が低いと、面接での人物評価の比重が高くなり、フリーター経験がマイナスに評価される可能性もあります。

フリーターだからこそ、まず学科試験対策に集中し、1点でも高い得点を目指してください。

面接対策は学科試験が終わった後でも十分間に合います。

予備校を活用する

フリーターにとって学科試験の成績がいかに重要性かがわかっていただけたかと思います。

ただ、アルバイトと試験勉強の両立はそんなに簡単ではありません

私は、朝6時から昼までファストフード店、昼から夜まで100円ショップと掛け持ちしていました。

アルバイトを終えて自宅に帰り、勉強する気が起きない日なんてザラでした…

身体も疲れているし、早く寝たいし、勉強するモチベーションにもならない…でも勉強しないといけない…でもできない…

そんな日も数えきれないほどあり、何度も挫折しかけました。

それでも、なんとかギリギリでペースを維持できたのは、予備校の授業があったからだと思っています。

当時はeラーニングで受講していましたが、溜めてしまうとどんどん遅れてしまうので、「とにかく授業だけは受けよう」ということで、なんとか勉強を続けていました。

独学で勉強していたらとっくに挫折していたと思います。

勉強の方法は人それぞれですが、確実に合格したければ、勉強のペースとモチベーションを維持するためにも、予備校の対策講座を受講することをおすすめします。

アルバイトと勉強のスケジューリングの相談ができるというのも予備校のメリットです。

私は、定期的に予備校の先生と面談していました。

面談では、勉強の進捗状況を確認してもらいながら、確保すべき勉強時間を考えることができ、これをもとにアルバイトのシフト調整をしていました。

シフトの調整や休日の活用など、工夫して勉強時間を作ることも重要です。

自分を振り返る時間を作る

フリーターにとって、学科試験の得点が最重要とはいえ、最終合格のためには面接も重要であることに変わりはありません。

ただ、面接対策に時間をかけすぎると、肝心の学科試験対策に影響が出てしまうかもしれません。

そこで、私がおすすめしたいのは、学科試験勉強と並行して、少しでも自分を振り返る時間を作ることです。

具体的には、以下のようなことを少しずつでも考える習慣をつけておくといいでしょう。

  • 志望動機を明確にする
  • 自分の強み、弱みを整理する
  • アルバイト経験から学んだことをまとめる
  • 自分の仕事に対する価値観、将来のビジョンを持つ

これらを普段から考え、言語化しておくことで、本番の面接では自然に自分の言葉で伝えられるようになります。

私は、予備校の先生のアドバイスで、アルバイトの合間に自分を見つめ直す時間を作っていました。

「接客業の経験から学んだお客様への姿勢」「ファストフード店でのアルバイトで感じたチームワークの大切さ」「公務員を志望する理由、なりたい公務員像」など…

紙に書いて言語化しておくことで、自分を客観的に分析する癖をつけていました。

これを実践することで、スムーズに面接対策に入れましたし、自分のことを自分の言葉で表現する力がつきました。

自己分析に多くの時間を割く必要はありません。

学科試験勉強の合間に、ちょっとした時間を見つけて進めていきましょう。

電車の中、休憩時間、寝る前の数分間。

こうした隙間時間を活用するだけでも、十分な準備になるはずです。

学科試験が終わったら、この下準備をもとにして、本格的な面接対策に入ることができます。

本番の面接では、自分の言葉でフリーターの経験を存分にアピールしてください。

きっと、あなたの熱意が面接官に伝わるはずです。

フリーターは公務員試験の面接で何が質問される?

フリーターにとって学科試験の得点が合否を大きく左右するのは間違いありません。

だからと言って、面接をおろそかにするわけにはいきません。

すると、フリーターだと面接では何を聞かれるのか気になってきますよね。

フリーターが面接で聞かれる可能性が高い質問としては、以下のようなものが考えられます。

  • なぜ公務員を目指そうと思ったのか
  • なぜ就職せずにフリーターを選んだのか
  • フリーターとしての経験で得たこと、学んだこと
  • アルバイト先での失敗談
  • フリーター経験をどのように公務員として活かせるか
  • アルバイトと勉強の両立はどのように行っていたか
  • 将来の公務員としてのビジョン

フリーターだからといって、面接で不利になることはありません。

上記の質問に自分の言葉でしっかりと答えられれば大丈夫です。

フリーターとしての経験と公務員への志望動機を結び付けて、熱意を持って語れるよう、事前に準備しておきましょう。

試験勉強の合間を縫って、少しずつ自分の経験を言語化する習慣をつけておくとよいでしょう。

本格的な面接対策は、学科試験が終わってからでも十分間に合います。

学科試験が終わったら、言語化した内容を、相手にしっかりと伝える練習を中心に面接対策をしましょう。

面接の練習相手は家族や友人でもいいですが、できれば第三者の人に見てもらうと、より客観的な評価がもらえるでしょう。

予備校の対策講座を受講すれば、面接対策もセットになっています。

試験勉強とあわせて、上手に活用しましょう。

フリーターが公務員試験に挑戦する際に注意すること

フリーターから公務員を目指すのは、そんなに簡単なことではありません。

アルバイトと勉強の両立、経済的な不安、そして何より合格できるかどうかの不安…

乗り越えなければならないことがいくつかあります。

ここでは、私がフリーター時代に公務員試験に挑戦した経験から学んだ、3つの大切な注意点をお伝えします。

自分なりのメンタルケア方法を持っておく

フリーターとしての公務員試験挑戦は、精神的なプレッシャーとの戦いでもあります。

「もうあとがない…」という覚悟で挑む人も少なくないでしょう。

合格に対する気持ちが強くなればなるほど、プレッシャーは大きくなります。

私も試験勉強期間中は不安やストレスとの戦いでした。

そんなときは、

学科試験に受かれば面接はなんとかなる!

と自分に言い聞かせていました。

とにもかくにも、学科試験を通過しないと何も始まりません。

余計なことは考えずに、目の前の試験勉強に集中するようにしましょう。

それでも、不安になることもあるかもしれません。

「ときどき趣味の時間を作って気分転換をする」「予備校の先生と面談して気持ちを立て直す」など

試験勉強に大きな影響を与えなければ、何でもいいです。

気分転換したり、モチベーションを高める方法を自分なりに持っておくとよいでしょう。

将来の自分を想像する

学科試験の勉強に没頭することはもちろん大切ですが、公務員になれたあとのことや万が一合格できなかった場合のことも考えておく必要があります。

将来のビジョンを持つことで、試験勉強へのモチベーションも維持しやすくなりますし、たとえ結果が思わしくなくても、次の一歩を踏み出す原動力になります。

もちろん、具体的なプランがいくつかあるのに越したことはありません。

ただ、なかなかそれも難しいでしょう。

私は「具体的なプランがない」からフリーターをしていましたので…

でも、将来のビジョンがないと、晴れて公務員になれたとしても次の目標が見いだせず、苦しむことになるかもしれません。

将来のビジョンを思い描くには、まずは、ぼんやりとでも将来の自分を想像してみるとよいでしょう。

「公務員として働く自分の姿」「別の道を歩む自分の姿」…

当時の私は、不合格だったらフリーターを続けるしかないと思い込んでいました。

でも、今振り返ってみると、視野が狭く、危険だったなと思います。

勉強に集中することは大切ですが、時には一歩引いて、自分の将来について考える時間を持つことをおすすめします。

  • 合格したら、どんな公務員になりたいのか
  • もしも合格できなかったら、どんな選択肢があるのか
  • 他の道に進むことになったら、何を大切にしたいのか

将来の自分について考えることで、かえって、試験勉強へのプレッシャーが和らぎ、勉強への集中力が高まることもあるでしょう。

直前期はアルバイトを抑える

公務員試験の直前期、特に試験本番の3か月前からは、アルバイトを控えるか、極力をシフトを入れないようにすることをおすすめします。

どんな試験も直前期が最も重要な時期です。

ここで追い込みができないと簡単にライバルに逆転されてしまいます。

アルバイトを続けていると、仕事の疲れから勉強に身が入らなかったり、シフトの都合で勉強時間が取れなかったりと、思うように追い込みがかけられない可能性があります。

ただ、アルバイトを減らすと当然収入が減ります。

このため、半年前くらいから計画的に貯金しておきましょう。

アルバイトと試験勉強を両立しつつ貯金もするのは無理なのでは…?

確かに大変です。

でも、

アルバイトと公務員試験、どちらが大事か…

もちろん、公務員試験ですよね。

であれば、やるしかありません。

とにかく、試験本番前3か月間は、試験勉強に全力を注ぎましょう!

フリーターでも公務員になれる!

以上、フリーターから公務員試験に合格するためのポイントを解説してきました。

フリーターから公務員を目指す道のりは決して平坦ではありません。

人一倍の努力が必要でしょう。

でもこれだけは言えます。

フリーターでも公務員試験に合格にできます!
フリーターは公務員試験に不利にはなりません!
公務員になると決めたら、目指して突き進むだけです!

大切なのは、自分の経験に誇りを持ち、それを公務員という仕事にどう活かせるかを明確にすることです。

学科試験対策を最優先しつつ、面接で自分の強みを存分にアピールしてください。

フリーターという経験は、決して無駄な経験ではありません。

フリーターを経験した私がそう思ったからです。

フリーターのみなさんが晴れて公務員になれることを願っています。

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