こんにちは、てつです。
私は就職氷河期時代にフリーターから公務員試験に合格。13年間都内某区役所で勤務し、最速で管理職選考に合格しました。
このブログでは、元公務員の私が、公務員時代の実体験をベースに、これから公務員試験に挑戦しようとする方・現役の公務員の方に向けて役立つ情報を発信しています。
今回の記事のテーマは、「公務員の飲み会事情」
公務員の職場にも飲み会はあります。
飲み会が好きな方はどんどん参加して親睦を深めてください。
でも、こんな方も多いでしょう。
上司がいると楽しめないから、あまり気が進まない…
お酒が飲めないから、できれば行きたくない…
飲み会にはできるだけ行ったほうがいいと分かっていても、職場の飲み会って気が進まないときもありますよね。
「断りたいけど断れない…」
そんな方もいるでしょう。
実は私は全くお酒が飲めません。
そんな私が職場の飲み会で心がけていたこと。それは、
飲み会の参加には自分なりのルールを決めること
飲み会にも種類があり、どれに参加するかしないかを自分で決めて参加していました。
飲み会へのスタンスも筋が通っていると、断るときも断りやすく、参加したときはちゃんと楽しめると思います。
この記事では、お酒が飲めない元公務員の私が、市役所の飲み会の種類・頻度といった公務員の飲み会事情に加えて、独自に決めたルールもご紹介しながら、公務員としての飲み会の付き合い方について語りたいと思います。
飲み会に悩む公務員の方!
そんなに悩む必要はありませんよ!
この記事を読んで、楽しい公務員ライフを過ごしましょう。
公務員の飲み会は多い?
公務員の飲み会は、組織単位で行われるものと、個人単位で同志で集まる飲み会があります。
公務員というと年功序列で上下関係がはっきりしているため、飲み会が多そうなイメージですが、今はそれほど多くありません。
組織単位で行われる飲み会は、主に課単位と係単位があり、例年時期がある程度決まっています。
主な飲み会行事は以下のとおりです。
- 歓送迎会(4~5月頃)
- 暑気払い(7~8月頃)
- 忘年会(11~12月頃)
- 新年会(1~2月頃)
- 送別会(3月頃)
課と係でそれぞれあるため、全部参加すると年間10回程度ということになります。
ただし、忘年会と新年会はどちらかという部署も多く、送別会は退職者がいなければ開催されません。
コロナを境に組織単位の飲み会の機会は減少しており、年間で歓送迎会1回のみという部署も珍しくないようです。
以上のことから、公務員の飲み会は一般的に見て特に多いというわけではなく、むしろ減少傾向にあると思われます。
一方で個人単位の飲み会については、当然ですが人によります。
仕事終わりに毎日のように飲みに行く職員もいることはいて、そういう人が先輩になると頻繁に誘われるかもしれません。
あなたが飲み会が好きならいいですが、お財布事情もあるので、ほどほどにしておきましょう。
ちなみに、毎日飲みに行くような人は、断られ慣れているので、気が進まない時は笑顔で「今日はちょっと…」と言えばそんなにカドは立たず断れますよ。
公務員の飲み会の実情|幹事・会費・場所は?
組織の飲み会について、公務員の実情をご紹介しましょう。
幹事は誰がやる?幹事の仕事は何がある?
飲み会の幹事はたいてい、毎年持ち回りで、若手職員が任されることが多いです。
新人が1年目でいきなり幹事を任されることはほとんどありませんが、2年目以降は覚悟しておきましょう。
幹事の仕事は主に以下のとおりです。
- 日程調整
- お店の選定と予約
- 飲み会のお知らせ(日時、場所、会費などを組織内に周知)
- 贈り物の準備 ※歓送迎会・送別会などの場合
- 乾杯の音頭・締めの言葉をお願いする人に事前周知
- 会費の徴収
- 当日の司会
- 会費の支払い
- 会計報告
ざっとあげてもこのくらいあり、これを飲み会ごとにすることになるので、幹事になると結構大変です。
でも、1回やればおおまかな流れはどこの部署に行っても同じなので、できれば1か所目の部署で若いうちに先輩に教わりながらやるとよいでしょう。
会費はいくらぐらい?
課や係単位の飲み会の場合、1回の飲み会につき、1人3000~5000円前後が相場です。
このほか、歓送迎会や送別会で、去っていく方に贈り物をプレゼントする場合は、1000円程度プラスになります。
会費は、お店の選択だけでなく、幹事の交渉力やコスト意識によっても変わってきます。
お店の選定からコースの選定がうまく、ネット割引の活用なども使ったりするやり手の幹事さんもいます。
会場はどんなところ?
場所は職場から近くが多いですね。
幹事は先に会場に行き、参加者は職場から一緒に会場に行くというパターンです。
お店は一般的な居酒屋やお酒が飲める洋食屋さんが多く、組織によっては毎年大体利用するお店が決まっていたりもします。
間違っても高級な料亭ではありません…
公務員の飲み会のお作法|知っておくべき暗黙のルールとは?
飲み会中はお酒が入り、ついつい羽目を外してしまいがち…
ただ、飲み会には暗黙のルールというのが存在し、守らないと大変なことも…
誰も教えてくれないけど、知っておかないといけないルールについてご紹介します。
上司や先輩にお酒を注いで回るべき?
昔は、新人が上司や先輩職員のグラスを常に満たしておくことが当然とされていましたが、最近では必ずしもそうではありません。
上司や職場にもよりますが、私の経験では、今はそれほど厳しくなく、寛容な上司が多いです。
なので、あまり思いつめず、まずは先輩の様子を観察してみましょう。
新人さんなら挨拶がてら1周ぐらいは回ってもいいかもしれませんね。
2周以上回るとかえって上司や先輩に気を遣わせてしまうので、1周回れば十分です。
また、上司や先輩のグラスが空になっているのに気づいた場合は、自席からさりげなくお酒を注ぐと良い印象を与えられるでしょう。
次の注文を聞くのもおすすめです。
ただし、上司や先輩のグラスばかり気にしすぎると、自分が飲み会を楽しめなくなってしまうので、適度に気を配る程度で十分でしょう。
「無礼講」とはいえ言動には注意を!
よくお酒の席では「無礼講」と言います。
そのままの意味で解釈すると、上司・部下・年齢関係なく飲み会を楽しむということなのですが、何をやってもいいわけではありません。
「無礼講」とはいえ、最低限の礼儀をわきまえなければならないのです。
発言については、市長や市政への不満、職員の悪口、住民・業者の悪口、汚い言葉遣いなどは避けるべきです。
行動としては、セクハラ行為はもちろん、物を乱暴に扱ったり、店員さんに絡んだりするのもNGです。
お酒が入るとつい言動が軽くなってしまいがちですが、注意が必要です。
こういった発言は、その人の人間性を疑われるきっかけになる可能性もあるのです。
場合によっては少なからず仕事に影響することも…。
また、発言内容を聞いた同僚が誰かに告げ口してしまう可能性もなくはありません。
お酒の席とはいえ、節度を持って楽しみましょう。
周囲への迷惑にならないように注意を!
公務員が飲み会の時に最も気を付けなければならないのは、声の大きさです。
お酒を飲むと、つい大声になってしまう人もいるでしょう。
もしそうであれば、声のボリュームに注意しましょう。
なぜなら、住民に聞かれている可能性があるからです。
飲み会の席に限らずですが、飲み会の席で大声で話したり、電車の中でうるさくするなど周囲の迷惑になるようなことをした場合、後日住民から役所にクレームが入ることがあります。
会場が職場の近くだと、アクセス面では便利ですが、同じお店に住民がいる可能性があることを忘れてはいけません。
公務員はちょっとしたことでバッシングを受けやすい立場です。
このような問題を起こすと、他の職員にも迷惑がかかります。
そのため、飲み会の席であっても、公務員としての自覚を持つことが大切です。
公務員の飲み会には行かないとダメ?
すべての飲み会に無理に参加する必要はありません。
参加しないからといって「付き合いが悪い」と思われることも、今のご時世ないでしょう。
ただ、
飲み会にはあまり参加したくない
飲み会への参加は最低限にしたい
そんな方もいるでしょう。
私もその1人です。
なぜなら、私は全くお酒が飲めないので…
でも、全く参加しないのもどうかと思いつつ、飲み会で上司や同僚とコミュニケーションを取っておけば、のちのち仕事でお世話になるときにもスムーズに進められるかもしれません。
とはいえ、実際には、個人の事情を理解してくれる上司や同僚が多いので、過度に気を遣いすぎる必要はないでしょう。
このように考えると、余計に悩んでしまう方もいるかもしれません。
私は、そんな風に悩まないように、参加する飲み会を自分のなかで決めていました。
- 係の飲み会には必ず参加する。
- 課の飲み会は、歓送迎会には必ず参加する。
- 課の送別会は、同じ係の方が対象なら参加する。
- 個人的な飲み会には行かない。
係の方々は普段一緒に仕事していることで、人となりもある程度分かっているため、お酒が飲めなくても楽しめます。
余計な気を遣わなくてもいいので、親睦を深める良い機会だと考え、係の飲み会には積極的に参加していました。
課の飲み会については、多少仕事でかかわりを持つ可能性もあるので、最低限の参加にしていました。
このように、自分のなかである程度のルールを決めておくと、参加のお知らせが来た場合でも、あまり悩まずに回答できるので、おすすめです。
Q&A|公務員の飲み会に関する疑問
お酒が飲めない人が飲み会を楽しむコツ|お酒が一切飲めない元公務員のアドバイス
最後に、お酒が飲めない方に向けて、全くお酒が飲めない私が実践した、飲み会を楽しむコツをお教えします。
またやったことがない方はぜひ実践してみてください。
「お酒が飲めない」ことを最初に言う
まずはじめに、自分がお酒が飲めないことは先に言っておきましょう。
最初の飲み物の注文の時がタイミングとしては言いやすいですね。
そうすれば、無理にお酒を注がれたりなんてこともなく、お酒が飲めないキャラとして定着します。
それでも、乾杯の時みんなビールやカクテルなのに、自分だけオレンジジュースというのも少し気まずい…
そんな方は、ノンアルコールドリンクを頼んでみましょう。
見た目はお酒に見えるので、気まずさは一切ありません。
いきなりご飯系を注文する
お酒が飲めない人は、食べることに徹しましょう。
ソフトドリンクだけでは絶対にもとはとれません。
また、いきなりご飯系を注文するという、飲み会ではありえないことをすることで、逆に注目を集めて場が盛り上がります。
お酒が飲めない人は、最初の注文で、白いご飯やチャーハンなどを頼んで注目を集めつつ、食べてもとをとりましょう。
暴走を止める役に徹する
飲み会では、必ずと言っていいほど、暴走しそうな人がいます。
お酒が飲めない人はその集団のなか唯一のシラフです。
「係長、ちょっと飲みすぎじゃないですか?」
などと言って、暴走しそうな人を止めるという役になれば、暴走しそうな人が発生した場合、必ず自分に振られます。
この役に徹することで、飲み会のなかで自分の存在感を発揮でき、より一層飲み会を楽しめるでしょう。
無理のなく飲み会を楽しもう!
公務員の飲み会は、職場の人間関係を築く上で重要な役割があるのは事実です。
しかし、飲み会が苦手な人や、お酒が飲めない人にとっては、参加するかどうかで悩むこともあるでしょう。
この記事では、公務員の飲み会の実態や、お酒が飲めない元公務員の経験を踏まえ、飲み会への参加について考える際のポイントをご紹介しました。
飲み会への参加は、自分なりのルールを設けることが大切です。
すべての飲み会に参加する必要はありません。
参加する飲み会を選ぶ基準を明確にし、無理のない範囲で参加することをおすすめします。
また、お酒が飲めなくても、飲み会を十分に楽しむことができます。
公務員の飲み会は、職場の人間関係を深める貴重な機会です。
お酒が飲めなくても、自分なりのスタイルで参加することで、充実した時間を過ごすことができるでしょう。
大切なのは、自分に合った飲み会との付き合い方を見つけること。
ストレスなく、職場の飲み会を楽しみましょう!