【実録】「公務員はホワイトだ」と感じた7つのこと【職歴13年の元地方公務員が語ります】

元公務員が「ホワイト」と思った経験談 地方公務員の「ホワイト」7選を紹介 【都内某区役所で13年】最速で管理職選考に合格した元公務員が解説します!

こんにちは、てつです。

私は就職氷河期時代にフリーターから公務員試験に合格。13年間都内某区役所で勤務し、最速で管理職選考に合格しました。

このブログでは、元公務員の私が、公務員時代の実体験をベースに、これから公務員試験に挑戦しようとする方・現役の公務員の方に向けて役立つ情報を発信しています。

今回の記事のテーマは「公務員はホワイトだと感じたこと」

最近こそ「公務員はブラックだ」と言われることもありますが、それでも、なんだかんだ「公務員はホワイトだ」と思っている方も多いでしょう。

「収入が安定している」「簡単にクビにならない」だけでも、ホワイトだと思う人もいるでしょう。

ただ、ホワイトの基準はいろいろありますし、受け止め方も人それぞれ…

職場によっても違うでしょう。

なので、「公務員のココがホワイトです!」とは一律に言い切れないのです。

ただ、私は13年間地方公務員として働いているなかで、「公務員はホワイトだな」と思ったことはしばしばありました。

そこで、この記事では、13年間とある役所で地方公務員として勤務した私が、「公務員はホワイトだな」と思ったことをご紹介したいと思います。

あくまで私個人の経験で感じたことですが、参考になれば幸いです。

目次

①定時で帰りやすい

私の職場の定時は、17:15または17:30でしたが、ほとんどの職員の方が定時で退庁していたので、役職・年齢問わず定時で帰りやすかったです。

新人1年目もほとんど定時で帰れていましたし、定時で帰ることに何の罪悪感も感じない雰囲気でしたね。

「上司より早く帰りづらい」という人もいるかもしれませんが、少なくとも私が経験した職場では、そんな雰囲気はありませんでした。

また、「上司より早く帰りづらい」という人を意識してなのか、定時で帰る課長さんも多かったです。

なので、「残業している人は仕事ができる」というような謎の考え方ももちろんなし。

むしろ「繁忙期でもないのに残業している人」は「仕事のやり方が不効率なのでは?」と思われてしまいます。

「効率的に仕事をして、定時で帰る」

これが公務員のスマートな働き方ですね。

②休みが取りやすい

有給休暇についても、取りやすい雰囲気でしたし、取りやすい手続きになっていました。

有給休暇の申請は基本システム申請で、前日までに申請すれば問題なく、上司に直接言う必要もありませんでした。

人数調整が必要な窓口職場では、システム申請とあわせて、係共有の紙のスケジュール表に書き込む形でした。

なので、有給を取るうえでの一番のハードルである「上司の許可をもらう」行為は、すべてシステムを通してのみ

上司と直接やりとりすることなく有給が取れました

もちろん、議会対応等で待機が必要な日などに休みを取ろうとすると、上司から確認されることもありましたが、そんなことは稀です。

あまりに休みを取らなすぎると、逆に上司から休みを取るように促されることも…

「特に予定がないから休みを取らない」という職員の方もいましたし、私もどちらかと言えばそういう考えを持っていた人間ですが、公務員になってから意識が変わりましたね。

「適度に休みを取って、心身ともに万全な状態で仕事をする」

私が経験した職場ではどこもこんな意識が広がっていましたよ。

公務員の有給休暇については、関連記事「公務員の有給休暇事情」で詳しく解説していますので、あわせてお読みください。

③仲間意識が強い

私が仕事面で思ったことは公務員は「仲間意識が強い」ということ。

公務員はなにかとバッシングを受けやすいですし、窓口で住民に怒鳴られることもあります。

また、「公務員は暇だ」という人もいますが、実際に働いてみるとそんなこともないです。

でもなかなか世間には理解されないのが公務員の仕事。

だからこそ、公務員の大変さつらさを分かっている公務員同士は仲間意識が強く、仲間を守ろうとする気持ちも強いのかなと思います。

私は、1年目のとき、窓口対応中に住民の方が大声を出して、窓口にあったペン立てを投げつけられたことがありました。

本当に怖い経験でしたが、事が起きてすぐ、異変に気付いた大勢の同僚職員の方たちが大挙してその住民を取り囲み、私のことを守ってくれたのを今でもはっきりと覚えています。

このことがあってから、逆に私が異変に気付いたときは、気に掛けるようにしていましたし、いざというときは最前線に助けに行っていましたね。

公務員は淡々と仕事をしているイメージがありますが、実は助け合いの精神も結構あるんです。

「いざという時には仲間が助けてくれる」と思えれば、ときにはつらい公務員の仕事も安心して取り組めるでしょう。

④手当がちゃんと出る

公務員は「残業手当」「住宅手当」がちゃんと出ます。

「そんなの当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、私が勤めた民間では出なかったので、出たときは「ホワイトだな」と思いました。

福祉事務所に勤務していた時は、特殊勤務手当という手当が1日400円出ていましたし、特殊な職場にはこういった付加的な手当もあったりします。

また、選挙があるときは、選挙の投票事務や開票事務に臨時的に従事することになりますが、これももちろん手当が出ます。

選挙当日1日従事するだけで数万円出ますが、休みの日を削って、普段とは違う慣れない仕事をするので、これぐらいはもらって当然なのです。

「出て当たり前の手当が当たり前のようにもらえる」

これが公務員です。

⑤お得な割引が充実している

公務員になるとさまざまな施設が割引になる特典があります。

テーマパークや博物館などの入場料やホテルなどの宿泊割引などです。

夏休みや冬休みの時期は、別に行楽地の割引チケットがもらえたりもします。

夏休みだとプール・遊園地、冬休みだとスキー場が多いですね。

このほか、図書カードがもらえたり、自己研鑽のために使った費用の一部がキャッシュバックされたりする制度もありました。

民間企業でも同様の福利厚生があるとは思いますが、公務員の場合は団体としての規模が大きいので受けられるメリットも大きいなと感じました。

割引が使えるところが多すぎて逆に探すのが大変なこともありますが、受けられるメリットをフル活用すれば、かなりプライベートが充実するでしょう。

⑥飲み会を強要されない

「飲み会に行かないと付き合いが悪いと思われる」

こんな考えは昔の話。

私が新人の頃から飲み会を強要してくるような先輩はいませんでした。

私はお酒が飲めないため、あまり積極的に飲み会にはいかなかったのですが、たまに参加すると逆に喜ばれましたね。

だからと言って「次も絶対来い!」ということも言われませんでした。

また、飲み会の最中でも、一気飲みのみの強要や一発芸の強要とかもなく、「みんなでわいわい」という感じでした。

最近は、役所内でも特にコンプライアンス意識が高まってきているので、騒いだりして周囲に迷惑をかけるなんて「もってのほか」です。

公務員はプライベートでも高いコンプライアンス意識が求められるため、飲み会の場でも節度を持った行動が必要なのです。

「飲み会を強要されないし、参加しても無理な要求はされない。だから安心して参加できる。」

お酒が飲めない私が思った公務員のホワイトな一面です。

公務員の飲み会については、関連記事「公務員の飲み会事情」で詳しく解説していますので、ぜひお読みください。

⑦非エリートでも出世できる

地方公務員の場合、スタートラインは全員同じです。

地方公務員にエリート・非エリートの区分はありません。

ただ、総務系・政策系・財政系の部署は「官房系」部署といわれており、一目置かれる存在で、官房系部署に所属している職員はエリートな目で見られています。

では、官房系部署の職員が昇任しやすいかというとそうでもありません。

私の場合は窓口職場が主な配属先で官房系部署に所属した経験は全くないのですが、同期100人以上のなかで官房系職員を差し置いて最速で管理職選考合格まで昇任しました。

だからこそ言えるのですが、地方公務員の出世のチャンスは平等に与えられているのです。

窓口職場ばかりで派手な成果を出しようにも出せなかった私のような職員でも、こうして出世できたのは、公平な昇任システムがあるおかげであり、ホワイトな環境だと思います

公務員の昇任試験で最も大きなウエイトを占めるのが、学科試験の結果です。

これも民間とは違う特徴で、仕事の成果が図りにくい公務員ならでは。

ただ、その試験で結果さえ出せば、所属している部署に関わらず、平等に出世のチャンスが与えられているのが公務員です。

公務員のホワイトな部分はたくさんある

以上、私が「公務員はホワイトだ」と思ったことをご紹介してきました。

公務員のホワイトな部分は、実はなかなか表に出てきません。

なぜかというと、ホワイトな部分が表に出ると確実にバッシングに合うからです。

逆にニュースではブラックな部分がクローズアップされています。

何をホワイトと考えるかは人それぞれですし、職場によっても変わりますが、公務員が恵まれているのは確かといえるでしょう。

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