【もう悩まない】「公務員を辞めたい」と思っている30代の方へ【何度も「辞めたい」と思った経験のある元公務員が語ります】

こんにちは、てつです。

私は就職氷河期時代にフリーターから公務員試験に合格。13年間都内某区役所で勤務し、最速で管理職選考に合格しました。

このブログでは、元公務員の私が、公務員時代の実体験をベースに、これから公務員試験に挑戦しようとする方・現役の公務員の方に向けて役立つ情報を発信しています。

今回の記事のテーマは、「公務員を辞めたいと悩む30代の方へ」

公務員を辞めたい⋯

そう思っている30代の方もいるでしょう。

とはいえ、簡単に辞められないのも分かります。

私もそうでしたから⋯

元公務員

安定の地位を捨ててしまうこと⋯辞めたあとの生活のこと⋯将来のこと⋯
とにかく不安だらけですよね⋯

でも、30代ならいくらでもやり直せる可能性があるのも事実です。

この記事では、30代で公務員を辞めたいと何度も思った元公務員の私が、悩める30代公務員の方に向けて、解決策となりうる方法をお話ししたいと思います。

30代なら早めの行動で、事態が大きく変わる可能性があります!

悩める30代公務員の方へ⋯少しでもお役に立てればうれしいです。

目次

辞めたい⋯30代で公務員を辞めてもいい?

公務員、辞めたい⋯

私は、30代で公務員を辞めてもいいと思います。

辞めちゃいけないという法律があるわけでもないし、辞める自由は労働者に与えられた権利。

定年まで公務員として勤め上げなければならないというルールもないです。

ましてや、他人に咎められる筋合いもありません。

とはいえ、公務員を辞めてしまったら、

  • 安定と将来の保証を失ってしまう⋯
  • 公務員を辞めたあとの生活はどうしよう⋯
  • 公務員から民間に転職できるのかな⋯

こんな不安をお持ちでしょう。

元公務員

「辞めたい」と思っても、なかなか踏み切れない気持ちも分かります。
私も悩んで結局、30代で辞めることはできませんでしたから⋯

公務員でいつづけるにしても、公務員を辞めるにしても、30代ならいくらでもやり直せる可能性があります。

あなたの人生⋯あなたが決めていいんです。

とはいえ、「本当に辞めちゃっていいの?」と不安な方が大半でしょう。

冷静に考えるために、まずは、30代公務員の退職事情をご紹介します。

30代公務員はどのくらい辞めている?

スクロールできます
地方公務員の年代別・普通退職者数(令和4年度)
年代〜2930〜3940〜4950〜5960
都道府県1,1981,03044938822
指定都市3824101921589
市・特別区1,8622,0251,00595593
町村74865134030557
一部事務組合等5457405318
合計4,2444,1732,0261,859199
構成比33.9%33.4%16.2%14.9%1.6%
出典:「令和4年度地方公務員の退職状況等調査」(総務省)をもとに作成

30代の公務員のなかで、実際にどのくらいの人が辞めているのでしょうか?

上の表は、総務省「令和4年度地方公務員の退職状況等調査」における、年代別の普通退職者の調査結果をまとめたものです。

令和4年度の1年間に、30代の地方公務員が普通退職した数は、4,173人

比率としては、全体の普通退職者のうち約3割を占めています。

元公務員

20代とほぼ変わらないというのが、個人的には意外でしたね。

公務員を普通退職する人自体が多くないということはありますが、それでも、30代で公務員を辞める人も結構いるんですね。

次に、退職の理由を探っていきましょう。

30代の公務員(男性・女性)が「辞めたい」と思う理由とは?

総務省の調査では、具体的な退職理由までは不明です。

普通退職者は、たいてい「一身上の都合」で辞めていくので、それ以上のことは本人しか分からないのが本当のところです。

でも、退職理由は1番気になるところ。

参考に、30代一般労働者の退職理由を見てみましょう。

転職者が前職を辞めた理由(上位)

30代・男性
30代・女性
  • 給料が少ない(12.7%)
  • 職場の人間関係(11.7%)
  • 労働条件がよくない(9.7%)
  • 仕事内容に興味が持てない(9.5%)
  • 会社の将来が不安(9.5%)
  • 職場の人間関係(11.4%)
  • 給料が少ない(8.1%)
  • 労働条件がよくない(8%)
  • 能力等を生かせない(7.2%)
  • 会社の将来が不安(5.2%)

出典:令和5年雇用動向調査(厚生労働省)をもとに作成
※各比率は30代前半と後半を平均したもの
※個人的理由のみ(その他以外)を抜粋

厚生労働省「令和5年雇用動向調査」によると、30代一般労働者の退職理由として、上位にきているのは男性も女性も大体同じですね。

実は、「その他個人的理由」が最も多いのですが、分かっている具体的な理由としては、給料・人間関係・仕事内容が上位なのが分かります。

公務員で給料や待遇面で不満のある人はそれほどいないでしょう。

とすると、やはり、公務員の場合、人間関係と仕事内容が退職理由の上位にくることは間違いないでしょう。

30代で公務員を辞めたい⋯その解決策とは?

公務員、辞めたい⋯
どうすればいい?

「公務員を辞めたい」と思っている30代の方は、多くが人間関係か仕事内容に関する悩みが原因だと思います。

でも、いつまでもモヤモヤと「辞めたい」と思っていても、何も解決しません。

時間が解決してくれる場合もありますが、どのくらいかかるか分かりません。

解決するには自分から動くしかないんです。

20代ならスパッと辞めてしまってもいいのですが、30代ならできることはまだあります。

とにかく自分から早く動いて、解決の道すじをつけましょう。

このあとは、「辞めたい」という悩みを解決するために、30代の公務員の方ができる方法をご紹介していきます。

「辞めたい」と悩む30代公務員ができることとは?

公務員、辞めたい⋯
その前にできること

30代なら「辞めたい」という原因を分析して、状況を打開していくことができるかもしれません。

ここでは、自ら動いて積極的に打開する方法をご紹介していきたいと思います。

そうはいっても、30代の方なら、公務員としての経験もそれなりにあるので、役所内でできる解決策はある程度思いついているかもしれませんね。

役所ごとに事情も違いますし、参考になるかは分かりませんが、私自身の経験や見聞きしたことをもとに、積極的な解決策を提案しますので、ぜひ考えてみてください。

昇任試験を受験する

つまり、「出世する」ということです。

特に、上司との人間関係がよくなくて、

あの上司の下では働きたくない

という方は、昇任試験を受験して、出世することを考えてください。

昇任して、その上司と同等かそれ以上の職層になれれば、少なくとも、部下として一緒に働くことはありません。

元公務員

私の職場にも「あの上司の部下になりたくないから、昇任試験を受けた」という方がいました。
不純な動機ですが、それが仕事のモチベーションになるなら、個人的にはいいと思います。

昇任して、職層が変わると、見える景色が全然違います。

また、それまで関わることのなかった方達と関わる機会も増えるので、人間関係もガラッと変わりますね。

元公務員

私が係長に昇任してからは、管理職の方達はもちろん、区長さんとお話しする機会も結構ありましたね。
議員さんとの接点も増えて、新たな発見の連続⋯とても新鮮でしたね。

人間関係の刷新はもちろん、仕事のモチベーションアップにもつながるので、ぜひ昇任試験を考えてみてください

組織横断的な業務を担当する

30代になったら、他部署や外部の関係者と関わるような業務を担当してみてはいかがでしょうか?

自部署以外の人と関わることで、担当外の知識が増えるうえ、世界が広がります。

また、自分自身のレベルアップを実感できて、自信もつきます。

組織横断的な業務は部署によって異なりますが、考えられる業務としては、

  • 複数部署によるプロジェクトチーム
  • 委託関係業務
  • システム関係業務

などがあります。

元公務員

これらは、すべて私が経験したことのある業務です。
とても勉強になり、仕事のモチベーションがあがりましたね。
気分転換にもなりましたし⋯

プロジェクトチームは他部署の職員との共同業務になりますし、委託業務は委託事業者との折衝があります。

システム関係業務は、業務用システムの現場担当として、IT系職員やシステム事業者と連携するという、通常業務とは少し違う業務ですね。

どの業務も少し難易度は高いかもしれませんが、30代なら1度はしておきたい経験ですね。

このほかにも、あなたの業務に関連して、他の組織と関われそうな業務があれば、積極的に手を挙げて、挑戦してみましょう。

人脈を広げる

役所で働くにあたり、人脈は非常に重要です。

なぜなら、他部署と関係する業務が増加していますし、いつかは仕事を一緒にする場合も往々にしておりますからね。

できるだけ多くの職員と知り合いになっておくと、いざというとき助かります。

方法としては、

  • 部署横断的なプロジェクトチームに参加する
  • 勉強会に参加する

などが考えられますが、何でもいいので、他部署との関係が持てそうな活動に参加してみましょう。

役所の組織は、基本的にタテ割りです。

普段の仕事では、タテの人間関係が主になので、あまり他部署と関わる機会が少ない方もいるでしょう。

元公務員

30代も後半になると嫌でも他部署と関わる仕事が増えてきますが、30代前半だと、自分から意識しないとヨコの関係を作る機会は少ないですね⋯

ずっと同じ人間関係のなかで仕事をしていると、新鮮味がなく疲れますし、ときにはいざこざが起こることも⋯

他部署の職員と仕事をすることで、普段とは違う仕事ができて、新たな発見や気づきがあります。

仕事でリフレッシュができるんです。

リフレッシュは飲み会などプライベートでもできますが、仕事の悩みの根本解決にはなりません。

仕事でリフレッシュできる機会を持つことで、今の仕事のモヤモヤを吹き飛ばしましょう。

30代で公務員を辞めたい⋯誰に相談すればいい?

公務員、辞めたい⋯
相談するとしたら⋯

どうやっても自分で解決できない⋯事態を打開する気力もない⋯本当につらい⋯

そんな方は、一刻も早く、誰かに相談することをおすすめします。

もちろん、最終的な決断はあなた自身でするのですが、追い詰められている場合、冷静に判断できないケースもあります。

誰かにあなたの思いを打ち明けることで、解決策が出てくるかもしれません。

また、誰かに話を聞いてもらうことで、安心感が生まれ、前向きになれたり、冷静に考えることができるようになります。

ここでは、公務員の方に考えうる相談先をいくつかご紹介します。

特に優先順位はありませんので、あなたが相談したいと思った人(ところ)に相談してみましょう。

相談先① 上司

仕事関係で最も身近な相談先はあなたの上司です。

仕事内容や同僚との人間関係で悩んでいる場合、上司に相談することで何かしらの手を打ってくれる可能性があります。

例えば、担当業務の変更や席替え、人事異動などが考えられます。

ただ、こうした変更は他の職員を巻き込むことになるため、上司も慎重になります。

過度な期待はしないようにしましょう。

でも、何かしらの配慮をしてもらえるかもしれません。

上司が信頼できるならば、時間をとってもらい、2人で話してみましょう。

相談先② 職場のメンタルヘルス相談窓口

上司に相談しづらいという方もいるでしょう。

そんな方は、職場のメンタルヘルス相談窓口に相談してみましょう。

名称は役所によって異なりますが、必ずメンタルヘルスに関する相談窓口を設置しています。

相談窓口には、産業医のほか、保健師資格を持つ職員もいたりします。

デリケートな相談は、窓口に行ったとしても、直属の上司を含めて所属部署には伝わらないよう配慮してくれます。

人事面での配慮は難しいですが、精神面での専門的なアドバイスをしてもらえます。

また、定期的に複数回面談することも可能です。

まずは、あなたの職場のメンタルヘルス相談窓口を調べてみましょう。

相談先③ 民間のカウンセラー

世間のメンタルヘルス意識が向上してきていることから、民間のカウンセラーも増えています。

ただ、こちらはあまりおすすめしません。

カウンセラーといっても技量にばらつきがありますし、時間単位で数千円の費用がかかります。

公務員の仕事事情に精通しているカウンセラーでなければ、話を聞いてもらうだけになり、具体的な解決策はあまり出てこないでしょう。

であれば、職場の状況を分かっている、職場のメンタルヘルス相談窓口に相談したほうがよいです。

どうしても、職場以外の人に相談したいのであれば、福利厚生で行っている相談サービスを利用してみるのもいいかもしれません。

あなたの職場の福利厚生の冊子やホームページを見てみましょう。

相談先④ 医療機関

精神的につらいなら医療機関を受診することをおすすめします。

診療科としては、精神科または心療内科です。

受診経験のない方にはハードルが高いかもしれませんが、初診ではあなたの状況について詳しく話を聞いてくれますし、病状を客観的に診察してくれます。

自分ではなかなか病状が分からないのが精神疾患です。

病気であればすぐに医学的治療が必要です。

服薬によって気分が落ちつくこともありますし、場合によっては、病気休暇が必要と診断される可能性もあります。

また、病気でないなら他の解決策を探ることができます。

本当につらいなら、誰にも相談せずに、医療機関を受診してもかまいません。

とにかく、自分を守ることを最優先に行動してください。

精神科・心療内科は通常、予約が必要なので、まずは予約の相談をしてみましょう。

30代で公務員を辞めたい⋯転職先を探す方法とは?

公務員を辞めるなら、辞める前に転職先を探す必要があります。

30代で公務員を辞めたとしても、30代なら転職先を決められる可能性は十分にあります。

先述したように、30代で公務員を普通退職する人は、20代とほぼ同数です。

民間の求人も多いので、しっかりと転職活動をすれば、転職先を見つけることができるでしょう。

ただ、自分に合う転職先があるかどうかは、そのときの転職市場の動向にもよるため、未知数です。

「公務員を辞めて転職したい」と思ったら、できるだけ早く転職活動をはじめましょう。

しかし、早くはじめるだけでは効果的な転職活動ができない場合があるので、注意が必要です。

多くの方が、転職サイトに登録して、求人情報を地道に探していくと思いますが、大量の求人情報から選別するのがかなり大変です。

しかも、仕事が忙しいとまとまった時間がとれず、気づいたら応募期限を過ぎていることも⋯

元公務員

私が30代の頃は、マイナンバー関係の事務が積み重なって、どうにもならなくなり、転職を考えました。
でも、結局、転職活動の時間が十分とれず、あきらめてしまいましたね⋯

だらだらと転職活動していては、決まるものも決まらず、結局転職できないことになってしまいます。

働きながらの転職活動は時間と労力がそれなりにかかります。

少し無理してでも転職活動にかける時間をとって、短期間で決める覚悟でいきましょう。

「30代で公務員を辞めたい」と思ったら早めの行動を!

「30代で公務員を辞めたい」というのは、多くの人が思うことです。

ただ、そこから行動を起こそうという人はそれほど多くありません。

公務員という地位を手放すことに不安があるからです。

でも、「辞めたい」という感情を我慢して、公務員生活を送るのはもっとつらいと思いませんか?

30代なら、切り替えて公務員としてさらに活躍することも、民間に転職して人生を変えることも十分可能です。

人生を変えるのは気持ちと努力次第でいつでもできます。

でも、年齢だけに関していえば、多くの可能性が残されている最後のチャンスが30代。

これをチャンスに変えたいなら、早めの行動を起こすことをおすすめします。

思い切ってピンチをチャンスに変えてみませんか?

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