こんにちは、てつです。
私は就職氷河期時代にフリーターから公務員試験に合格。13年間都内某区役所で勤務し、最速で管理職選考に合格しました。
このブログでは、元公務員の私が、公務員時代の実体験をベースに、これから公務員試験に挑戦しようとする方・現役の公務員の方に向けて役立つ情報を発信しています。
今回の記事のテーマは、「公務員の昼休み事情」
仕事をするなかで唯一の楽しみがお昼休みという方も多いのではないでしょうか?
- 今日のランチはどこにしようかな?
- 朝作ったお弁当を食べるのが楽しみ!
- 昼休み中にスマホで週末のお出かけ先を調べてみよう!
仕事で忙しい時も、せめてお昼休みぐらいは自分の時間を過ごしたいですよね。
公務員もそれは同じ。
では、公務員はどんなお昼休みを過ごしているのでしょうか?
役所内のさまざまなお昼風景を見てきた元公務員の私が、公務員の昼休み事情について、語りたいと思います。
公務員の昼休みは何時から何時まで?
公務員の昼休みは、通常12時から13時までの1時間です。
基本的には決まった時間帯に職員が一斉に昼休みを取ります。
公務員の昼休みは、法令で定められた範囲内で各機関の実情に応じて設定されています。
国家公務員の場合、「人事院規則15-14」により、正規職員の場合は勤務時間中に1時間の休憩時間を置くことが義務付けられています。
市役所などの地方公務員も同様で、多くの自治体で規程(例:「職員の勤務時間、休憩時間等に関する規程」)において、休憩時間と時間帯が定められています。
なお、時間帯については、勤務形態によって異なる場合があります。
また、窓口業務など住民対応が必要な職場は、一部職員が時間帯をずらして休憩し、業務が停滞しないような配慮がされています。
このように、公務員の昼休みは、役所ごとに何らかの形で定められているので、興味がある方は自治体の規程等を調べてみるとよいでしょう。
公務員の昼休み事情|昼休憩の過ごし方
公務員の昼休みは、業務から一時的に離れ、心身をリフレッシュする大切な時間です。
では、実際に公務員はどのように昼休憩を過ごしているのでしょうか?
多くの公務員は、まず食事をします。
自席でお弁当を食べる人、役所内の食堂で食べる人、外食の人などさまざまです。
また、食事後はみなさん思い思いの時間を過ごしています。
デスクに突っ伏して昼寝している人もいますし、スマホを操作している人もいます。
昇任試験が近い時期には、試験勉強をしている人もいました。
なかには早めに仕事を始めてしまう人もいますが、昼休みの時間帯は無給なので、仕事から一旦離れて午後の仕事に向けて充電することをおすすめします。
自分なりの昼休みのルーティーンを持つと、切り替えがスムーズに進みますよ。
公務員の昼食事情|外出派はどのくらい?家に帰るのもあり!?
公務員のランチ事情についてもう少し実態をお話ししたいと思います。
昼食をとる場所については、自席派と外出派に分かれます。
私が今まで見てきた職場では、割合としてはおおむね半々といった印象です。
自席と外出のメリットはそれぞれあります。
自席 | のメリット・デメリット外出のメリット・ | デメリット
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休憩時間をフルで使える お弁当で昼食代を節約できる 職場内だとリフレッシュできないことも 住民から声をかけられてしまうことも | 職場から離れてリフレッシュできる ランチを選ぶ楽しみがある 移動時間が必要 昼食代が高くつく どのお店も混雑している 天気が悪い日、暑い日、寒い日は少しつらい |
自席の一番のメリットは、移動時間がないため、フルで休憩できること。
ただ、休憩時間中でも役所は動いているので、住民対応の窓口がある職場では自席での食事ができない場合もあります。
また、昼休み中に住民から声をかけられてしまい対応が必要なことも…
職場によっては、職員用の休憩スペースが設けられているところもあるので、庁舎内で食事をとる人は専用スペースを活用するのもよいでしょう。
一方、外出の場合は、職場から離れることで、気分的にもリフレッシュできるのがメリットです。
移動時間がもったいないと思う人もいますが、ランチを選ぶ楽しみもありますし、たまには同僚と一緒に出掛ける楽しみもあります。
ただ、お昼の時間帯は、どこも混雑しているので、場合によっては食事時間が15分しかとれないことも…
外出の場合は、戻り時間に注意が必要です。
自分だけの穴場スポットを見つけておくのもいいですね。
あと、自宅が職場から近い方は、自宅に帰って食事をとるという方もいました。
その話を聞いたときは、ちょっとうらやましかったですね。
公務員の昼当番事情|昼休み中の窓口・電話対応は?
公務員の昼休みは、業務から離れてリフレッシュする大切な時間ですが、役所の業務は昼休み中も継続しているのが実情です。
そこで、多くの職場では、昼当番制を採用しています。
昼当番とは、昼休み中に窓口や電話対応を行う当番のことです。
昼当番の主な仕事は、窓口に来られた住民の対応と、電話応対です。
昼当番の職員数は職場によって異なります。
窓口業務主体の部署の場合、通常の半分程度の職員が昼当番で、昼休みは通常の昼休み時間帯の前後にとります。
窓口対応が少ない部署の場合、課ごとに1~2人程度のケースが多いです。
お昼の時間帯の対応量に応じて人数が決まっているため、業務量としてはそれほど忙しくはありません。
ただ、時折窓口対応が重なったり、電話が立て続けに鳴ることもあり、そうなると慌ただしく動くことになります。
また、担当外の業務についても対応しなければならないのも昼当番の宿命です。
とはいえ、担当外で自分だけでは対応できない場合は、「書類だけ預かる」「13時まで待ってもらう」などの代替方法で乗り切れることが多いですし、その方法もマニュアル化されている部署がほとんどです。
昼当番は輪番制であることが多く、回ってくる頻度も職員の人数によります。
ちなみに、私はどちらかといえば昼当番は好きでした。
昼の時間帯は対応が少なく、内部の電話もかかってこないため、自分の仕事に集中できました。
また、混雑していない時間帯にランチにいけるのもうれしかったですね。
Q&A|公務員の昼休みに関する疑問
思い思いの昼休みを過ごそう!
以上、公務員の昼休み事情について、私の経験も交えながらお話してきました。
昼休みの時間帯・過ごし方は、職場や人によってさまざまです。
自席派や外出派、家に帰る人、趣味や自己啓発に励む人など、それぞれの過ごし方にはメリットとデメリットがあります。
また、昼当番制度があるのも、住民ニーズに応える公務員の特徴です。
大切なのは、限られた昼休みの時間を有効に活用し、午後の業務に向けてエネルギーを充電すること。
そのためには、自分に合ったリフレッシュ方法を見つけることが重要です。
たかが昼休みですが、されど昼休み。
公務員のみなさんには自分なりの昼休みの過ごし方を確立しつつ、有意義な時間を過ごしていただきたいと思います。
また、公務員を目指す方々には、このような実情を理解したうえで、柔軟に適応していく姿勢が求められるでしょう。
この記事が、現役公務員のみなさんや、公務員を目指す方々の参考になれば幸いです。