【経験者が語る】40代で公務員を辞めたい⋯無理?【退職事情を40代で辞めた元公務員が語ります】

人間関係の悩み⋯職責が重い⋯辞めたいけど、でも⋯ 40代で「公務員を辞めたい」 40代公務員の退職事情と解決策も解説! 【私は40代で公務員を辞めました】 元公務員(課長補佐)が自らの経験をもとに語ります!

こんにちは、てつです。

私は就職氷河期時代にフリーターから公務員試験に合格。13年間都内某区役所で勤務し、最速で管理職選考に合格しました。

このブログでは、元公務員の私が、公務員時代の実体験をベースに、これから公務員試験に挑戦しようとする方・現役の公務員の方に向けて役立つ情報を発信しています。

今回の記事のテーマは、「40代公務員の退職事情と理由別の解決法」について

公務員を辞めたい⋯

こんなふうに悩んでいる40代の方も少なくありません。

元公務員

その1人が私でした。
そして、私は実際に40代で公務員を辞める決断をしました。

ただ、そんな簡単に公務員を辞めるわけにもいきませんよね。

失うものが大きすぎますから⋯

でも、40代は、人生の中間地点であり、社会人としても中間地点。

今後の人生を考えたとき、大きな転換点であるのは事実です。

人生を変える最後のチャンスと言ってもいいかもしれません。

この記事では、40代で公務員を辞めた私自身の体験から、40代公務員の退職事情とその解決策を探っていきたいと思います。

「公務員を辞めたい」と悩む40代の方が、大事な決断をするにあたり、少しでも参考になればうれしいです。

目次

【辞めたい、でも⋯】40代で公務員を辞めるのは絶対無理?

公務員、辞めたい⋯
でも⋯

「公務員を辞めたい」と思っても、さすがに40代で辞めるのは無理だろう⋯

こう思っている方が多いと思います。

でも、「絶対に無理か」と言えば、そんなことはありません。

元公務員

なぜそんなにはっきり言えるかといえば⋯
私が40代で公務員を辞めているからです。

ただ、多くの方は実際に辞めるという選択をしません。

「辞めたいと思いながらも我慢して公務員を続ける」のです。

なぜなら、希望よりも不安のほうが大きいから⋯

20代と比べて、40代にもなるとさまざまな制約がありますしね。

しかも、40代となると、転職の求人は相当限られます。

ヘッドハンティングされるぐらいのレベルの人でないと、今以上の待遇で転職することは難しいのが現実です。

辞めることに慎重になるのも無理はありません。

まずは、なぜ公務員を辞めたいのか、もう1度考えてみましょう。

40代で公務員を辞めたい⋯その理由とは?

公務員、辞めたい⋯
その理由は?

あなたはなぜ、40代で公務員を辞めたいのですか?

理由がはっきりしている方もいれば、なんとなくの方もいるでしょう。

また、理由が複数ある方もいるでしょう。

まずは、その理由を明確にする必要があります。

逆に言えば、ぼんやりと「辞めたい」と思っている程度なら、リスクが高いので辞めないほうがいいです。

公務員の退職理由に関するデータはありませんが、一般労働者のデータがありますので、参考に見てみましょう。

下表は、厚生労働省の令和5年雇用動向調査における40代労働者の退職理由上位を男女別にまとめたものです。

転職者が前職を辞めた理由(上位)

40代前半・男性
40代前半・女性
  • 職場の人間関係(14.6%)
  • 会社の将来が不安(9.5%)
  • 仕事内容に興味が持てない(9%)
  • 給料が少ない(8.4%)
  • 労働条件がよくない(8.4%)
  • 労働条件がよくない(17.6%)
  • 職場の人間関係(8.2%)
  • 給料が少ない(7.4%)
  • 能力等を生かせない(6.9%)
  • 仕事内容に興味が持てない(5.1%)
40代後半・男性
40代後半・女性
  • 職場の人間関係(11.1%)
  • 労働条件がよくない(8.9%)
  • 能力等を生かせない(8%)
  • 仕事内容に興味が持てない(7.3%)
  • 会社の将来が不安(6.8%)
  • 職場の人間関係(18.7%)
  • 労働条件がよくない(12.6%)
  • 給料が少ない(7.9%)
  • 会社の将来が不安(5.5%)
  • 仕事内容に興味が持てない(5.2%)

出典:令和5年雇用動向調査(厚生労働省)をもとに作成
※個人的理由のみ(その他以外)を抜粋

一般の労働者の調査結果を見てみると、常に上位に位置する人間関係の悩みのほか、40代に関しては、労働条件に対する不満もあるようです。

労働条件に関する不満は、給料に対する不満にもつながっていると考えられます。

40代になると、係長や管理職に昇任している人も多く、仕事の責任に対して待遇が見合っていないと感じる人もいるでしょう。

このあたりのポイントは、公務員にもあてはまっていそうですね。

では、次に、40代の公務員が辞めたいと思う理由別に、解決策を探っていきたいと思います。

【理由別】40代で公務員を辞めたい⋯解決策はある?

公務員⋯もう辞めたい⋯どうすればいい?

公務員は、収入が安定しており、身分も保証されているため、他の職業と比べると、さまざまな面で恵まれています。

それでも、40代の方が「公務員を辞めたい」と思うんですから、相当な理由があるでしょう。

では、公務員を辞めるのが正解なのでしょうか?

何が正解なのかは誰にも分かりません。

40代なら背負っているものもあるでしょうし、より慎重になるのも分かります。

そこで、辞めたいと思う理由ごとに、その解決策を探っていきたいと思います。

理由① 人間関係の悩み

辞めたい⋯

人間関係の悩みは永遠のテーマ。

人間として生きていくうえで必ず生じるものであり、最も解決が難しい問題とも言えます。

公務員を辞めたいほど悩んでいるなら、あなたの努力ではもうどうにもならないはず⋯

人間関係の悩みを解決するには、その場から離れて一切関わらないのが解決策です。

でも、経験のあるあなたなら、人事異動や降格など、役所内の人事システムで可能な方策はもうとっくに考えていて、それでも解決できないから悩んでいるのでしょう。

今はまだギリギリ我慢できているのかもしれないのですが、我慢の限界が来るのは時間の問題です。

であれば、本気で公務員を辞めることを考えましょう。

元公務員

自分を壊してまで公務員に固執することなんてありませんよ。

仕事を失う不安⋯安定収入を失う不安⋯将来の不安⋯

公務員を辞めようと考えると、いろいろな不安が出てくると思います。

でも、自分が壊れてしまうより100倍マシです。

公務員を辞めるために、まずは転職先を探してみることからはじめましょう。

転職活動の仕方が分からない、もしくは、転職活動する時間的・精神的余裕がないなら、転職活動をサポートしてくれる転職エージェントサービス(無料)を利用することをおすすめします。

転職エージェントについて詳しくはこちら>>>

もし、精神的に限界が近いなら、1度、精神科または心療内科を受診することをおすすめします。

投薬で幾分気分が落ち着くかもしれませんし、医師の判断で病気休暇を取得できる可能性もあります。

とにかく、一刻も早く今の状況から脱する行動をしてください。

理由② 労働条件(給料・残業・休暇など)の不満

辞めたい⋯

40代は世間で言えば「働き盛り」と言われる世代。

仕事量も職責も40代を境に、一気にレベルアップします。

ではその分給料が上がるかというと⋯疑問ですね。

元公務員

私も係長に昇任して初めての給与明細を見て、思わず「えっ⋯?」ってつぶやいてしまいました(笑)
もっと上がるかと思っていましたね。

40代の公務員の方だと、係長や管理職に昇任している方も多いでしょう。

次から次へと巻き起こるトラブル⋯突然降りてくるトップダウン事項⋯部下からの不平不満⋯

悩みの種は尽きませんよね。

そして、休みは若いときほど自由にとれない⋯残業が増える⋯1つひとつの仕事が重い⋯

家庭の悩みもあるでしょう。

これで給料がそれなりにもらえればまだ我慢できるのですが、そうはいかない現実。

元公務員

明らかに仕事に給料が見合っていないと感じたら、辞めたくもなりますよね⋯

本当につらくて耐えられないと感じているなら、転職を模索しましょう。

転職で今以上の待遇を得るのは難しいかもしれません。

でも、多少収入面で落ちても、まっとうな生活が手に入れられるなら、そのほうがいいと思いませんか?

公務員が転職先を探すための秘訣はこちら>>>

もう少し公務員として頑張りたいと思う方は、上司に相談して、人事異動や降格も検討しましょう。

仕事以外でモチベーションを上げるものを見つけるのもよいかもしれません。

何もしなければ、状況は悪化する一方です。

できることから、早めに手を打っていきましょう。

理由③ 仕事内容に不満がある・つまらない

辞めたい⋯

公務員の仕事は、ルールに縛られた仕事が多く、達成感も得づらいのが特徴です。

元公務員

無駄のように思える仕事を延々と⋯ゴールの見えないマラソンのようです。

こんな感じでそのまま定年を迎えるのかな⋯これでいいのかな⋯

無力感・虚無感・閉塞感に襲われる経験をしている公務員の方もいるでしょう。

だからといって、40代の自分が若手のようにハツラツと働くのもなんか違う気もしますよね。

もっとスキルアップしたい! 人生を自分の力で変えたい!

という方は、前向きに公務員を辞めることを検討してもいいでしょう。

転職する方法もありますし、独立して起業したり、フリーランスとして活動する方法もあります。

公務員が転職する方法はこちら>>>

もちろん失敗するリスクはありますが、人生を大きく変えるなら、リスクはつきものです。

そんなリスクを負う勇気はないという方は、公務員を辞めないほうがいいです。

新たな仕事に挑戦したり、昇任試験にチャレンジするなど、公務員の範囲内で前向きに自分を奮い立たせましょう。

それも無理というなら、うまく自分のなかで消化するしかありません。

40代で公務員を辞める人はいる?

ここまで、40代の公務員が「辞めたい」と思う理由と解決策を探ってきましたが、実際に40代で公務員を辞める人は存在するのでしょうか?

地方公務員の退職に関する総務省の調査を見てみましょう。

スクロールできます
地方公務員の年代別・普通退職者数(令和4年度)
年代〜2930〜3940〜4950〜5960
都道府県1,1981,03044938822
指定都市3824101921589
市・特別区1,8622,0251,00595593
町村74865134030557
一部事務組合等5457405318
合計4,2444,1732,0261,859199
構成比33.9%33.4%16.2%14.9%1.6%
出典:「令和4年度地方公務員の退職状況等調査」(総務省)をもとに作成

令和4年度地方公務員の退職状況等調査」(総務省)によると、令和4年度の1年間で普通退職した40代の地方公務員は、2,026人でした。

これは普通退職者全体の16.2%にあたります。

退職者の多い20代・30代と比べると、約半分になっています。

やはり、40代を境に公務員を辞める方は少なくなるようです。

元公務員

ただ、私は「意外にいるんだな」というのが印象です。
40代になると人生いろいろと考える方もいるのかもしれませんね。
私もそうでしたから⋯

40代で普通退職した方がその後転職したのかどうかは不明ですが、全員が無職になったとも考えられないので、それぞれの道を歩まれているのでしょう。

元公務員

私のようにフリーランスの道もありますし、生きる道なんていくらでもありますよ。

40代で公務員を辞めたい⋯どんな決断をしても、人生はこれから!

ここまで、40代で公務員を辞めたいとお悩みの方の参考になればと、私の経験をもとに語ってきました。

私も、公務員を辞めようと考えていたときは、かなり悩みました。

三日三晩どころではありません。

でも、私は公務員を辞める決断をしました。

公務員じゃなくたって、人生あきらめなければ、いくらでも道は開けます。

そう信じています。

「公務員を辞めたい」と思っている40代の方へ⋯

公務員を辞めても辞めなくても、これからの人生に希望を持って生きましょう!

だって、人生まだ半分なんですから

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